2月8日、全日空シカゴ便は定刻に成田を出発。オフシーズンということもあって、機内は空席が多い。おかげ様で3連席独占のエコノミー‘殿様’シートとなった。堂々横寝が出来て楽チン、最高だった。
約11時間のフライトを経て、いよいよシカゴ・オヘア国際空港へ。着陸態勢に入った上空の機内の窓から真下を覗いてみた。まっっ白の雪景色である。
地上に降り立って、案の定というか、寒さを実感する。零下5度くらいか。手袋、マフラー、帽子がないと、立っていられない。ただし、天気は見事な晴れで、防寒さえしっかり整えれば、非常に清々しく気持ちがいい。
写真を御覧になって分かると思うが、湖は一部凍結。街中では風はそれほどないのだが、さすがに湖畔に立つと湖からの風の吹きつけが恐ろしくきつく、体感温度が一気に低下。ここは北極かと思うくらい、メッチャクチャ「さぶぅぅっっっ!!!!」。耐え切れなくなって、避難するかのようにすぐ近くにあったシェッド水族館に飛び込んでしまった。
シカゴの最初の観光スポットが水族館というのも、「なんだかなあ」であるが、私自身は水族館というアミューズメントは結構好きなので、2時間ほどそこで時間を潰した。
次に向かったのが、シカゴ観光のハイライトの一つ、ウィリスタワーの高層展望テラスへ‘おのぼり’。シアーズタワーという名前でずっと世界一高いビルとして君臨していたが、後から建設されるタワーに次々と抜かれていき、現在は世界第5位。おまけに買収されて名前まで変わってしまった。
展望は天気がいいこともあって、さすがに「わああ~!!」とため息が出るくらい絶品。いやいや、すごい眺めです。
この展望台の一角に、ガラス覆われた空中の突出スペースが作られている。足元を見下ろすと、そのまんま400メートルの地上に真っ逆さまで、目が眩む。あたしゃ怖くてフニャフニャになったが、他の観光客はそこに寝転んだり、ポーズを取って記念写真に収まったりと、みんな楽しんでいる様子。大したもんだ。
展望台を降りて市内のビル群をテクテクと散歩すると、街中のそこらにシカゴ交響楽団のポスターや幟(のぼり)が飾られていた。今シーズンから音楽監督に就任したR・ムーティを歓迎するとともに、大物指揮者をお招きして「さあさ皆さん、定期会員になってください」という鼻息の荒い宣伝だ。世界屈指の指揮者を招聘し、世界屈指のオーケストラを有するシカゴ。実に羨ましい街だ。
本日の観光はここまで。午後3時遅い昼食をとってホテルに戻った。適当に入ったレストランで適当に頼んだ料理のまずかったこと!食事に関して言えば、やっぱりアメリカは最低だ(笑)。