クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

1988/8/18 ブレゲンツ

我々は次の目的地、ブレゲンツへと車を走らせた。ボーデン湖のほとり、スイスやドイツとの国境に近いオーストリア西端の街。

今回の旅行でこの街を滞在地の一つに決めたということは、それはもう100%、ブレゲンツ音楽祭が念頭にあって、湖上オペラを鑑賞しよう、ということだ。

だというのに、私は上演される演目「ホフマン物語」がどんな物語で、どんな音楽なのか、まったく知らなかった。

何の演目をやっているのかという情報が事前入手出来なかったのだろうか?
いや違う。雑誌か何かからの情報で、「ホフマン物語」というオペラが上演されることは知っていた。それなのに、作品の中身を知らないまま公演に臨んだのだ。

要するに、当時はまだオペラは、所詮その程度の関心しかなかった、ということに尽きる。

おそらく、「野外フェスティバル、湖上ステージで上演されるオペラ」という「催し」自体に興味を持った、ということなんだろうな。たぶん。

何を隠そう、私は、ちょうどこの頃からオペラをCDやLDで聴き始めるようになったばかり。
つまり、超が付く初心者だった。
なので、それまでオペラの実演を生鑑賞したことがなかった。(※国内オケによるコンサート形式上演は聴いたことがあった。)

ということは・・・。
このブレゲンツ音楽祭の「ホフマン物語」こそ、生まれて初めての本格オペラ上演生鑑賞、記念すべき1回目なのであった!
おめでとう! パチパチパチ。


さて、その「ホフマン物語」公演の内容のことは次回にして、訪れたブレゲンツの街を紹介しよう。

湖畔リゾート、ブレゲンツ。この街の魅力を語るに、ボーデン湖観光は欠かせない。
湖畔の散策や遊覧船観光もいいだろう。我々はというと、ボートを借りた。
このボート、手漕ぎ式でも足漕ぎ式でもなく、モーターだったのだ。しかも、免許を持った専門の人が運転するのではなく、普通に自分たちで運転できるというのである。
日本人に馴染みのモーターボートよりもずっと小型で、エンジンの出力は抑えられており、スピードはあまり出ない。
それでも、一般観光客が運転できるモーターボートがあり、それを貸し出している、ということに単純に「すげー!」と思った。なぜなら、いろいろと規制が厳しい日本では考えられない物だったからだ。

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湖上音楽祭会場。
日中の間はこのように見学することが出来、客席に入って、そこから湖上ステージを見渡すことが出来る。

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標高1064メートルの展望台、プフェンダー。ロープウェイで登る。
ここは湖と街を見下ろせるスポットだが、この時は西日が眩しく、逆光になってしまったため、絶景写真を一枚も撮れなかったのが残念。

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