クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

旅行

 顔面と顎を骨折しシカゴ響の公演を降りたムーティだが、単に転んで怪我をしたのではなく、リハ中に突然ぶっ倒れたそうだ。その後容態は安定したため病気ではなく一応は怪我扱いだそうだが、心臓の疾患とかいうことはないのだろうか?そこのところは心配だ。
 
 いずれにしても、来日公演よりも早く現地でムーティ&シカゴ響を二公演も聴けるとあって、気分はウキウキだったのに、ムーティのキャンセルで私はすっかりしぼんでしまった。ただ、もう休暇申請しちゃったし、今さら取りやめるわけにもいかないので、とりあえず行ってきます。
 
 不安な要素がもう一つある。天気だ。
 数日前、シカゴでは吹雪になって空港が閉鎖し、日本からの便も相次いで欠航となった。この時期、天気次第でどうなるかまったく分からない。 天気予報を見ると、大荒れということはなさそうだが、こればかりはなんとも言えない。だいいち、ここ数日予報をチェックしているけど、様相が毎日コロコロ変わっている。あてにならなそうだ。
 
 さらには、やはりというか、猛烈に寒そうである。やだなあー。
 
 今回一緒に行く予定だった相棒くんは体調不良でキャンセルとなるし、とにかく行く前としては今のところまったく良いこと無し。ホントに大丈夫か、今回の旅行・・・。
 
 
さて、気を取り直して今回のスケジュールをもう一度書いておこう。
 
・2月8日(火)  シカゴ響
 スラトキン指揮 モーツァルトP協(内田光子の弾き振り)、ショスタコ5番
・2月9日(水) デトロイトでNHLアイスホッケー
・2月10日(木) シカゴ響
 サカリ・オラモ指揮 チャイコVn協(レーピン)、プロコ6番
・2月11日(金) シカゴリリックオペラ
 アンドリュー・デイヴィス指揮 出演ヨハン・ボータ、エミリー・マギー、ミヒャエラ・シュスター等
・2月12日(土) シカゴリリックオペラ
 西部の娘
 アンドリュー・デイヴィス指揮 出演デボラ・ヴォイト、マルチェロ・ジョルダーニ等
 
 
10日のプログラムがヒンデミット交響曲変ホ調からプロコ6番に変わってしまったが、予習したところヒンデミットの曲の面白さにバッチリ開眼しただけに、そういう意味でも残念。プロコは好きな作曲家だが、その中では6番はちょっと地味で、イマイチである。
 
 シカゴリリックは、さすがというか、出演者はいずれもビッグネーム。エルザを歌うエミリー・マギーは、今秋バイエルン州立歌劇場来日公演で同じくエルザを歌うことになっており、一足先にチェックしてくる形。
 西部の娘に出演する主役のヴォイトとジョルダーニは、同じコンビで1月にメトで共演しており、そのまんま場所をシカゴに移して再び共演。こちらも楽しみだ。
 
 オペラのもうひとつの楽しみ、演出に関しては、メトを筆頭にアメリカではおしなべて穏当で保守的な物が多いが、このシカゴリリックの上記2演目も写真を見る限り、まったく普通そうで面白くなさそうである。
 
 
 「今回が最初で最後のシカゴかも」などと思っていたのだが、ムーティのキャンセルで、よりいっそう「復活ムーティの捲土重来公演を是非聴きたい!」という思いに駆られている。
果たして、そのチャンスは訪れるのか?? まあその前に、とりあえず行ってきま~す。