とにかく、いつか絶対に現地で生で見たいと思っていました。それが、メトの「トゥーランドット」、上の写真です。映像DVDでも出ているので、ご覧になった方も多いと思います。
「いつかそのうち」と言っているうちに機会を逃す・・よくあるパターンですね。
あのゼッフィレッリが演出したトゥーランドットは、その豪華さにおいて比類がありません。間違いなく世界で一番ゴージャスなプロダクションでしょう。まさに‘看板’とも言うべき演目なので、そう簡単におしまいになることはないとは思うのですが、やはり「え?終わっちゃったの?しまった!」は避けたい。チャンスは逃さず捉えるべきです。
去年の春、09-10シーズンの演目ラインナップが発表になり、詳細スケジュールを追っていったら、興味深い3日間を見つけました。
・新演出のカルメン-アラーニャ&ゲオルギュー夫妻に加えて、ミカエラが何とフリットリ!
・同じくメトの看板演目、ばらの騎士-メトのプリマ、ルネ・フレミングとスーザン・グラハムの最強コンビ
・そして、上記のとおりいつか見たいと思っていたトゥーランドット
この3演目をたった二日間で観られる!!
メトは土曜日はダブルヘッダー。午後そして夜と二つのオペラを続けて見るのは、全く正気の沙汰ではありませんが、2ヶ月続けて海外でオペラを観ようと思ったら、多少の窮屈スケジュールはくぐり抜けるしかありません。祝日があったため、年次休暇の取得はわずかに二日。
こうして私のNY行きは、既に昨年の6月には決まっていました。つまり、12月の旅行よりも先に決まっていたのです。決して行き当たりばったり、ではありません。
それにしても・・・。
私と全く同じ事を考えているお方がおりました。私のクラシック仲間にして大先輩の師匠、Kさんです。
打ち合わせたわけでもなし。そそのかしたわけでもなし。
それなのに、偶然にも今回の旅行、二日間三演目が重なりました。
いや。これは偶然ではない!
私と全く同類のクラシックオタク。所詮考えることは同じなわけですね。よって、これは必然なのです(笑)。
ちなみにKさんは、最初の一日だけはニューヨークではなく、シカゴへ。ブーレーズ&シカゴ響を聴き、翌日にNY入り。無事に現地で待ち合わせすることが出来、本当に良かったです。
さて、それでは次回からいよいよ旅行記を書こうと思います。