クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

いよいよメト

 主催者からの情報によると、パーペ、フリットリ、フヴォロストフスキーといった歌手が無事に来日を果たしたそうだ。いやいや良かった。
 
フリットリは本当に来るのか心配した。今回のメトの引っ越し公演に名を連ねるソリストたちは、キャリアを築くにあたって、もう今や何がなんでも無理をする必要がなく、やりたくなければ堂々と「NO」を言えるスターばかりだが、特にフリットリはこれまでも演出が気に入らない指揮者の考えが気に入らないといってキャンセルをした実績(?)が結構おありのようなので。
 
それにしても、メト・カンパニーの日本公演に対する意気込みはすごい。
昨日、ライブビューイングでイル・トロヴァトーレを観てきたのだが、インタビューで出演歌手に「来日公演を楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。」と振ってメッセージをもらったり、ゲルプ総裁自らが「日本の皆さん、必ず行きますので待っていてください。ガンバレニッポン!」と発言したりで、これは本当に驚いた。世界中に発信・配信している中継映像の中で、これだけ日本を応援するというのは、熱烈なメッセージを送られた我々からすると「いや、何もそこまでしてくれんでも・・・」とこそばゆかった。
 
もっとも、「メトは社会に貢献しています。オペラカンパニーだってこれだけのことが出来るんです!」というイメージアップに向けたアピールだったりして、ね(笑)。 おっと、応援されているのに、そういうこと言っちゃいかんか、すまん。
 
ライブビューイングついでに言うと、ルーナ伯爵を演じたフヴォロストフスキーは素晴らしかった。彼はオネーギンとルーナ伯爵とロドリーゴの3つの役それだけで世界を渡り歩ける歌手だが、さすがの貫禄のルーナ伯爵だった。で、日本でさらにロドリーゴを聴けるのだから、これは神棚に手を合わせなければならない。楽しみだ。
 
あとは「ネトレプコとダムラウが無事来日しました!」というニュースを待つことにしよう。名古屋公演の開幕が次の土曜日だから、もう明日あさってには全容が分かるだろう。
 
ヨナス・カウフマンについては、残念だが今回は仕方ない。問題は秋。先日、この業界に詳しい某オペラツアー主催旅行会社の社長さんと飲んだのだが、「『6月はダメだけど9月なら大丈夫です。』なんて、普通そんなことないよね~」と話していた。う~む、そうか・・しかし、そこをなんとか頼むで、カウフマンさん。