クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

1995年5月 イタリア 出発直前

出発の3日前である。
モナコグランプリのチケットが未だ手元に届いていない・・・orz

ちょっっ、ちょっと待った。どうなってんだぁ?
『手配確実』って言ったじゃんかよ?
あのね、こちとら「じゅうよんまんえん~!!」×二人分を払ったんだよ?

 代理店には、出発の2週間くらい前から問い合わせを重ねていた。代理店はそのたびに「大丈夫です。チケットは取れています。既に現地では発送手続きに入っているとのことです。間違いありません。」と回答する。
 その話っぷりからはウソは感じられない。何となく大丈夫そうな‘気がする’。

 面白がっているのは職場の同僚たちだ。
「まだチケット来ないの?騙されたんじゃないのぉ?」
「14万円払って詐欺にあったら目も当てられないよね?」
ニヤニヤしながら話しかけてくる。まさに人の不幸は蜜の味というやつだ。

「大丈夫です。ちゃんと届くことになっています!」と否定しても「だってもう出発直前だよ。無理に決まってるじゃん。」と冷やかされる。ううっっ何にも言えねえ。


 出発の2日前。
 もうリミットだ。再び代理店に電話。すると・・・。
「チケットが確保されました。ご安心ください!」
「おおっ!それは良かった。けど、そのチケットどうするんですか?郵送じゃ間に合わないでしょ?」
「明日、職場にお届けします。担当者が直接お持ちします。」

 職場に届けてくれる - ま、当然とはいえ代理店もご苦労なこった。我々も焦ったが、代理店もさぞや焦っていたことだろう。

 ちなみに聞いてみたところ、今回のモナコGPのチケット手配依頼をしたお客さんは、なんとまあ『我々だけ』だったそうである。14万円も払うバカは他にはいないということか。やれやれトホホ。

 出発の前日。
 ようやく待ちに待ったモナコGPのチケットが手元に来ました。代理店担当者が本当に職場までやってきてチケットを手渡してくれました。それにしても「前日」とは。

 職場連中が、いかにも「取れちゃったの?なあんだ、つまんないの。」って顔しながら寄ってくる。
 で、「どれどれ、その『14万円』とやらを見せてくれよ。」
 プラチナチケットを見せると、連中は「これが14万円ねえ・・」と言いながら各々自分の財布に入れようとしたり、ゴミ箱に捨てようとしたり、といったギャグをかましてくる。おらおら、遊んでないで仕事しろよ。


 これで準備は整いました(ミラノスカラ座の手配除く)。
 出発はエールフランスの夜便(午後9時55分発)。前日までに全て荷作りを整えた私は、出発当日もしっかり仕事をして終業後に成田へ。
 一方、Kくんはというと、午前のみ出勤して午後は年休を取った。なんと、これから荷作りだと。大丈夫?間に合うの?くれぐれも遅刻しないでね。


 それにしても今回の旅行記、前段だけでこんなに引っ張ってしまいました。
 訪れた都市はローマ、ナポリジェノヴァ、ミラノ、そしてモナコ。オペラはローマ・オペラ座ジェノヴァ・カルロフェリーチェ劇場。事前にチケット確保できなかったスカラ座は果たして観ることができたのか?結果については請うご期待。
 9泊11日のスケジュール。若者の特権、今ではとてもこんなに連続休暇を取れない(笑)。

 次回からは写真を入れます。