クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

1995/5/25 ジェノヴァ

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 旅行記に戻ります。

 ナポリからの夜行電車は朝方に目的地ジェノヴァに到着。
 旅も後半に入り、これからミラノ・スカラ座モナコGPが待っているが、これらの宿泊拠点はここジェノヴァに置いた。モナコには泊まらない。F1開催という一大イベント期間中はモナコ市内のホテル代はとんでもなく高くつくと思い、ここジェノヴァから通うことにした。
(我ながら賢明な計画のはずだったが、後に‘試練’が待ち受けていることなど、この時知る由もない。)

 駅内の観光インフォメーションで紹介してくれた、駅からわずか3分のホテルにチェックインし、荷物を降ろして、まずは夜行での移動の疲れを取るためシャワーを浴びた。すっきりして、さあ街に繰り出そう、と思ったら、Kくんはベッドの中。
「観光に出掛けないの?」と聞いたら、もう半分瞼を閉じながら「行ってらっしゃい~」だって。キミは居眠りが趣味なのか?(笑) まあ、旅行も半ばを過ぎて疲れが出てきているんだね。

 しょうがないので一人で観光。
 ジェノヴァは港町で、背後に港を見下ろす丘が連なっている。ナポリの高台からの眺望が素晴らしかったので、「ここジェノヴァでも」とさっそく登山電車で登ったのだが・・。もちろん海や港が見下ろせるが、木々や家並みなどが視界上にあって絶景というほどでもない。ひょっとしたら見晴らしの良い展望台があったのかもしれないが。少しがっかり。

 続いて、カルロ・フェリーチェ劇場に行って、予約していたオペラのチケットを引き取った。

 この劇場、日本から手紙で予約を申し込んだところ、なんと返事が電話で来た。イタリアから国際電話が自宅にかかってきたのだ。いやびっくりした。
 まず最初に電話に出た母親はいきなりの外国語にかなり面食らっていた。慌てふためきながら「早く出て!!」って受話器を渡されたのだが、たまたま私がいたからいいものの、在宅していなかったらどうなっていたことか。
 しようがないから「えい、いいや!」ってブッちぎるしかないやね。


 こうして無事にチケットを受け取り、その他いくつかの観光ポイントを回った後、お昼になってKくんが休んでいるホテルに戻った。昼飯を誘うためだったが、彼はその間ずっと寝ていたわけでなく、ちゃんと駅に行って電車の予約をするという義務を果たしていた。さすがじゃ。

 ということで、ランチの後、再び二人でジェノヴァ市内観光をしたのだが・・・。

 実を言うと、あまりどこをどのように回ったか記憶がないんだ。写真は残っているので、そこに行ったということが分かるが、記憶からは消えている。ジェノヴァはその後も2回ほど訪れており、その時の思い出が上書きになって消去されているのかもしれない。また、何のエピソードもない普通の観光だったので憶えていないのかもしれない。

 いずれにしても、ジェノヴァの一日はそういうことでつつがなく終わりました(笑)。

 次回はいよいよミラノ・スカラ座レポートです。そういや、もうすぐスカラ座来日ですな。

 いや、別に合わせたわけではありませんよ。偶然です。

 なんちてね。