京都市交響楽団は来年が創立70周年なのだという。
これを記念し、常任指揮者:沖澤のどか氏の指揮で「プロコフィエフの陣」と銘打った交響曲全曲演奏プロジェクトを行うと発表した。1番から順番に演奏する全3回のシリーズ公演だそうだ。
このニュースは「マジか!?」って感じで、結構興奮した。
記念プロジェクトで何か大作をドカンとやりたい、という意欲は大いに理解する。群響だってマーラー「千人」やるし。
そんな中で京響が選んだのが、プロコの交響曲全曲なのだ。これは感心してしまう。「それやるか!?」ってな。びっくりだ。
記者会見における沖澤さんの話によると、「ベートーヴェンやブラームスだと、オーケストラが曲を知り尽くしていることもあり、『指揮者がどのような音楽作りを行うか』という点に目が向けられてしまう。その点プロコフィエフだと、『作曲家そのもの』に焦点が当てられる」ということらしい。
いやー、素晴らしい! その意見、大賛成。
正直に言うが、在京のメジャーオケに比べると、地方オケの場合(京都を地方扱いするな! というご指摘があったら、失礼)、プログラムの企画に関して、どうしても目劣りを感じてしまう。地域に根ざし、オーケストラに親しみを持ってもらい、幅広い層にコンサートに来てほしいとなると、必然的に名曲・ポピュラー作品が多くなる。その一方で、マニアックな企画は敬遠されがちになる。それはある程度仕方がないことだ。
だからこそ、今回の京響プロジェクトには驚いた。チャレンジングな企画。個人的にも私はプロコ好きだし、5番を除けば鑑賞の機会は稀だから(特に2番なんか)、嬉しい限りである。
ということで、行きます行きます。埼玉から駆けつけますよー。
以前に「音楽の楽しみ方が変わってきた」という記事にも書いたとおり、現在はコンサートに行くにあたって「誰が演奏するか」よりも「何が演奏されるか」の方がポイント。ショスタコ作品を聴くために高崎に、ブリテンの戦争レクを聴くために西宮に行った私である。京都なんか気軽いもんだ。ヒョイと出かけるぜー!
と思ったら・・・。
なんと、「1番・2番・3番」の第1回公演日は、来年の5月3日なんだってさ。
おいおい、ゴールデンウィークの真っ最中じゃんかよ。日本中の人たちが旅行で一斉に移動し、新幹線も宿も予約が難しくなる時期だぜよ。
「コンサートのチケットを買ったのに、交通手段の問題で行けなかった」なんて、超最悪。
仕方がない。まだチケットも発売されていないのに、大阪への往復飛行機を速攻予約。お宿も速攻予約。
ふうっ・・・。
とりあえず一安心だが・・・まさか「京響人気」「沖澤さん人気」「70周年記念ご祝儀」で肝心のコンサートチケットが入手難なんてことは・・・まさかないよねえ?
プロコの交響曲公演に人々が群がることはまずないとは思うが・・・。いちおう念には念を入れて、チケット発売予定日はしっかりと日々チェックすることにしよう。