クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2024/5/26 パリ3

パリ三日目。この日はオペラが午後2時半からのため、観光は午前のみ。
私のパリのお気に入りスポット、何度も通っている隠れ家的な場所を訪れた。

パリ9区にあるギュスターヴ・モロー美術館。
1826年生まれの仏象徴主義画家、モロー。寓話、夢、神話の世界に入り込むような独特な画風が魅力。美術館は彼の住居兼アトリエで、室内の調度品など当時の雰囲気が残されている。

この美術館を訪れようと思い立ったのは、これはもちろん、前日にサロメを鑑賞したからだ。
モローの代表作の一つ、「出現」。サロメがヨカナーンの首を所望したという場面を描いている。幻想的、官能的な絵・・・。

最近の「サロメ」の演出は、昨日もそうだったけど、読替え自体はまあいいとして、とにかく変なのが多い。(別にサロメに限らないけど)
そんな演出家たちに言いたい。
おまえらここに来て、モローの絵を見て、彼の想像力を学べ、と。


ところでこの美術館、上で「隠れ家的な場所」と書いたが、もしかしたら多くの日本人が訪れる人気美術館なのかもしれない。
というのも、各部屋に置いてあり、手に取って読むことが出来る絵画の解説シート、3つの言語に対応しているのだが、フランス語、英語、そして日本語なのだ。ちょっとびっくり。

それから、注意点として、時間帯によってクローズしてしまう部屋があり、何も知らずに訪れると、すべてのコレクションを鑑賞することが出来ない場合がある。
たまたま今の時期だけの措置なのか、ずっとそうなのかは不明だが、いずれにしても訪問する際には、休館日や入場料等の情報も含め、予め公式HPでチェックしておくことをお勧めしたい。


美術館のすぐ近くにあるサント・トリニテ教会。
モローの葬儀が行われた教会である。日曜なので、ちょうどミサを執り行っていた。邪魔をしないように、こっそりと後ろの方で見学。