クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2024/5/27 ル・コンセール・デ・ナシオン

2024年5月27日   ル・コンセール・デ・ナシオン   フィルハーモニー・ドゥ・パリ(フィラルモニ・ドゥ・パリ)
指揮  ジョルディ・サヴァール
管弦楽  ル・コンセール・デ・ナシオン
合唱  ラ・カペッラ・ナショナル・デ・カタルーニャ
リナ・ジョンソン(ソプラノ=ハンネ)、ティルマン・リシュディ(テノール=ルーカス)、マティアス・ヴィンクラー(バス=シモン)
ハイドン  オラトリオ 四季

 

5月旅行の最終公演。締めを飾るのが、ハイドンの「四季」。
渋ぃ~。

指揮のJ・サヴァールは、知る人ぞ知る、古楽の巨匠。
古楽マニアの間では、「W・クリスティ、T・コープマン、鈴木雅明らと並び称される」と囁かれている・・・。

・・・スミマセン、嘘です(笑)。
でも、彼のことを神のように崇める熱心なファンがいるという話は聞いたことがある。
それに、サヴァール&コンセール・デ・ナシオンは、今年のザルツブルク音楽祭に客演することが決まっていて、世界的にもしっかりと認められたコンビなのだ。

ちなみにサヴァールは、日本にも昨年10月、エスペリオンⅩⅩⅠという古楽アンサンブルを率いて来日した。彼は同時に演奏者であり、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者としても有名。


本公演に関しては、そんなサヴァールより、ハイドンの四季を聴く絶好の機会ということでチケットを買ったのだが、古楽アプローチの澄み切ったハイドンの音楽が胸を打った。

サヴァールは御年82歳で、杖をつきながらステージに登場したが、タクトはエネルギッシュで、熱い。オーケストラも、合唱も、指揮者の合図を決して見逃さないように集中しつつ、演奏中の表情は皆柔らかく、体を揺らし、楽しんで演奏している感じで、とても心温まるコンサートだった。


これにて5月の旅行記、おしまい。
今回は、いくつか出演者の変更はあったけど、予定していたすべての公演を鑑賞することが出来た。
移動もほぼ順調で、交通における遅延やトラブル、その他想定外のアクシデントみたいなのは無く、本当によかった。
ただ、帰国タイミングでの日本への台風接近、オルリー空港のスト、パリでの天候不順、南ドイツの洪水発生などが起こっていて、たまたま運良く日にちがずれて回避できた、というのもあった。

そう、たまたま、運良く、なのだ。海外というのは、結局何が起こるか分からないし、常にリスクが伴っている。