クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2024/3/22 パリ3

パリにはもう一泊するが、いったんここで泊まっていたホテルをチェックアウトした。翌日早朝のフライト出発を見越し、シャルル・ド・ゴール空港に近いホテルを予約したためだ。

この日の夜は、オペラ座で「シモン・ボッカネグラ」の鑑賞。オペラを観終わってからホテルに向かってチェックインしようとすると、かなり遅い夜中になってしまう。そうした時間に見慣れない場所で重たい荷物を持ちながら、ウロウロとホテルを探すのも嫌。
このため、日中のうちにまずホテルに入っておき、夕方にオペラ鑑賞のために市内に戻り、観終わってまた空港方面に戻る、という移動を繰り返すことにした。

シャルル・ド・ゴール空港と市内(例えば北駅までの場合)は、近郊線R.E.Rの利用でおよそ35分。時間的にはそれほど遠いという感じではないが、料金は結構高い。片道11.45ユーロ、日本円で1800円くらいする。一日に「行って、戻って、また帰って」と3回利用すれば5400円で、意外とバカにならない。
このため、最初のパリ到着の時点で5日間の乗り放題チケット「パリ・ヴィジット」を購入した。その間に、ミラノに出掛けたことによる空港-市内の往復もあったので、トータルでは確実に安上がりになる。
(その後、実はこのチケットでトラブルに見舞われてしまうのだが、それはまた次の記事にて。)


この日の観光でまず訪れたのは、「アトリエ・デ・リュミエール」。
2018年にオープンしたデジタル・アート・センター。プロジェクション映像、照明、音楽を駆使した空間アート展示。建物は19世紀の鋳造工場を改装したものだという。最近こういうデジタル・アート、流行りだよね。

事前リサーチしたら、「週末はウェブ予約が望ましい」という情報があったので、予め日本で予約しておいた。17ユーロ。

展示のテーマ内容は「エジプト古代遺跡」、「オリエンタリズム」、「Foreign Nature」の3種類。
オリエンタリズムは、アングルやドラクラワといった画家が描いたオリエンタル絵画を発展的に見せる展示。また、Foreign Natureは、日本語にすると「外国の自然」だが、より人工的、幾何学的、空想的な創造作品であった。


これはまさに「ザ・体験」。デジタル映像技術の創造性、素晴らしさに酔いしれた。壁だけでなく床にも映像が施されるため、異次元感がより増長する。
かなりお勧めかもしれない。パリに行かれる方は是非!
と言いつつ、別にパリで体験しなくても、東京にもデジタルアート展覧会はあるけどね。


次に、パリに行ったらどうしてもこの目で確認しておきたかったこと。
それは火災により構造物のかなりの部分が焼け落ち、喪失してしまったノートルダム大聖堂、再建の現状である。
被災直後は、マクロン大統領が「パリ・オリンピックまでに再建する!」と息巻いたが、さすがにそれは無理だった。
それでも、今年中の再オープンを目指し、現在急ピッチで工事中。その状況がこちら。


以上で、今回の旅行のパリ観光はすべて終了。昼食を取り、上記のとおりこの後、空港近くのホテルへ向かった。