「ベルギーに行く」としよう。日本からは直行便がないので乗り継いで行くわけだが、エールフランス航空を利用すると、パリ・シャルル・ドゴール空港で乗り換え、空港駅から‘電車’でブリュッセルに向かうことになる。実際の運行はフランス国鉄の新幹線TGV。そこにエールフランス専用の車両が備わっているというわけ。あくまでもフライト扱いなのがユニークだ。飛行機と同様、搭乗手続きも荷物預かりもある。機内ならぬ車内ではちゃんとドリンクサービスもある。
パリからブリュッセルまでは1時間と少しなので、わざわざ空を飛ぶ必要もない。効率を考えればずっとベターだ。遅延のリスクも少なくなるしね。
ベルギーという国はブルージュ、ゲント、アントワープなど中世の街並みが今もしっかりと残っている美しい町が多いが、ここルーヴァンもその一つ。ただし、単なる小さい歴史的な町と思いきや、ガイドブックによれば、ここに世界最大のビール会社の本社があるとのこと。会社名「InBev」は、私はそれまで聞いたことがなかったのだが、「Stella Artois」や「Jupiler」といった有名商品がこの会社のブランドだと聞いて、「へえ、そうだったのか!」と合点が行った。両商品ともベルギーだけでなく欧州中で幅広く浸透し愛飲されている。
観光としての見どころポイントは、旧市街に小さくまとまっていて簡単に回れる。一番上の写真はいかにも中世風のゴシック様式の建物でこの町のシンボル、市庁舎。二番目の写真の正面が聖ペテロ教会。三番目はその教会の中。この教会の中に、ディーリック・バウツが書いた有名な絵「最後の晩餐」がある。「ここにあったのか!」と驚いた。
さて、お楽しみのビール。うひひ。ガイドブックで案内されていた醸造直営パブに入って、オリジナルビールをジョッキでいただく。ぐびぐび、ぷっはー(笑)。最高っすね。おかわりもいただきました。
再び電車に乗って、午後3時頃リエージュに到着。予約したホテルはオペラハウスの目の前。おかげで開演直前までゆっくりと仮眠を取り、長旅の疲れを癒すことができました。