クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/10/28 チューリッヒ

今回の旅行の行き先は「ずばり、イタリア」だったので、当初「スカラ座でオペラを観納めて、帰国」という計画を描いていた。
ところが、調べてみたら、翌日、チューリッヒプッチーニの「つばめ」をやっていることが判明。
ミラノからチューリッヒは乗換なしの直通電車があるし、「つばめ」はなかなか観られない演目。
なので、急遽「チューリッヒでオペラを観て、そこから帰国」ということにした。

チューリッヒと言えば・・・コロナになる前の最後の旅行となった2020年2月、悪天候に見舞われ、最後の訪問予定地ドレスデンに向かうことが叶わず、帰国の途に就くのに死ぬほど苦労した、あの場所だ。
今回、リベンジというわけではないが、チューリッヒからちゃんと飛行機に乗って帰国し、嫌な記憶をリセットしたい、みたいな気持ちも湧いたのだった。


午後1時過ぎ、チューリッヒ中央駅に到着。
駅構内で昼食を取った後、ホテルに向かうためトラムに乗車しようとしたら、運行がめちゃくちゃ乱れていた。一部の路線で運休になったり、行き先が変更になったり、時間がスケジュール通りでなかったり・・・。

うーむ、またもやチューリッヒ・・なかなか私を優しく迎えてくれんのう・・・。

当局が発表していた原因はデモンストレーション、デモだった。

「そうか、なるほど、デモね・・」
すぐにピンときた。緊迫する中東情勢に関してということで、間違いないだろう。
「戦争を今すぐ止めろ!」と叫ぶ人道主義者、平和主義者たちの希求行動。
あるいは、「ハマスのテロに抗議!」というイスラエル側のデモ、「イスラエルの反撃は虐殺だ!」と怒るパレスチナ側のデモも含まれているのか・・・。

道路も一部封鎖したと見られ、各所に機関銃を抱え、重装備した機動隊員が配置されていた。

ホテルへの移動も一苦労。「ああ、これじゃ観光もままならないな」と思い、あっけなく断念。午後はお昼寝タイムに変更した。ボローニャ、ミラノに続き、最後のチューリッヒも、オペラだけの訪問滞在となった。

幸い、夕方には交通機関の制限も解除され、オペラハウスには問題なく向かうことが出来た。


旅行最終日。
この日は、ヨーロッパのサマータイムの終了日で、翌日の夜中の午前3時に時計が1時間前倒しになって冬時間が施行、日本との時差が7時間から8時間に変わるのだ。

ちょうどこの午前3時、日本時間の午前10時、日本ではN響のウィンターシーズン定期演奏会一般発売の開始時刻になっていて、その中に、第2000回記念公演(マーラーの「千人」交響曲)が含まれていた。
間違いなく売切れ必至となる要注意公演。発売初日の発売開始時間にウェブに行く必要があり、午前2時50分にスマホのアラームのタイマー設定。眠い目をこすりながら頑張って起き、ノーパソを使ってチケット獲得作戦に参入したのであった。
(考えてみれば、日本で発売されるチケットを、遥か離れたスイスから取ることが出来る、というのは、便利な世の中だよな。)

ということで、ヨーロッパのサマータイム終了と冬時間のスタートを、肌で体感。
スマホ電波時計のため、ちゃんと午前2時59分⇒午前2時00分へピッと移行。
当たり前なのだろうけど、何気に「すっげー!」と感心してしまいました(笑)。