ヴィツェンツァ二日目。天気、晴れ。
この日はミラノに向かうことになっているが、その出発時間を午後に回し、午前いっぱいをこの由緒ある歴史的な街の観光に充てた。前日は到着してから、ほとんど観光をしていなかったのだ。
街の中心地であるシニョーリ広場。
ヴェネチア様式の二本柱が建ち、そのうちの一つには聖マルコの獅子像が乗っかっている。
パッラーディオの代表作とされる建物バジリカ。
有料チケットにて上階テラスに上がることができる。良い眺め。
同じくパッラーディオの建築によるキエリカーティ宮殿は、内部は市立博物館になっている。
考古学や彫刻などの歴史的な展示、それから中世の絵画を中心とした美術展示がある。ヴェロネーゼやティントレットといったヴェネチア派の重要作品が見逃せないが、ファン・ダイクやハンス・メムリンクなどフランドル派作品も収蔵されている。
サンタ・コローナ教会。祭壇を飾るベッリーニ作の「キリストの洗礼」が、訪れる者、祈りにやって来る者を圧倒する。
昼食を取って、午後2時4分発のミラノ行きの電車に乗る。
午後4時にミラノ到着。ホテルにチェックインし、夜のスカラ座のオペラに備え、体を休める。
こうして「オペラだけのためにミラノを訪れ、観光もせず、オペラを観たら、速攻で去っていく」というパターンを、これまでにいったい何度繰り返していることだろう?
何度も訪れていて、主な観光ポイントも当然既に行っているし、そもそもの目的がオペラ鑑賞なのだから、それでいいはずなのだが・・・心のどこかに残る「なんだかなー」という引っ掛かりは、やっぱり拭えない。
さて、今回の旅行、もう既に終盤だ。