クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/12/23 ミラノ

ベルリンで起こった痛ましいテロ事件は、またもや西欧を震撼させた。イタリアでもスイスでも、テレビニュースで多くの時間を割いて報道していた。他人事ではないのだろう。(日本とはかなり温度差がある。)特にイタリアでは同国民に犠牲者が出たため、衝撃は大きかったようだ。
 
この日、チューリッヒからミラノに戻ると、あの巨大な中央駅チェントラーレFSで、なんと検問を実施していた。御存知のとおり欧州の鉄道駅には日本のような改札がないが、急遽改札を設置し、IDと切符のチェックをやっていたのだ。
間違いなくこれは例のテロ事件の影響だろう。
だが、フィレンツェボローニャではまったく無かったし、前日チューリッヒに向かう際の乗換えでもそんな様子はなかった。どうして途端に厳重になったのだろうと思った。
 
その後、ホテルでニュースを知る。
ベルリンで事件を起こした犯人がいつの間にかミラノに来ていて、そこで警察と銃撃戦の末、射殺された。それが、この日の朝の出来事だった。ここミラノで・・・。
 
そういうことだったのか・・・。
今や欧州では、100%安全と断言できる場所はない。欧州に行くのなら、しっかりと気構えなければならない。この日、一瞬であっても事件が身近な所に来たことで、私も改めて身が引き締まった。
 
さて、午後1時。
前日は、何も観光しなかった。この日もこれから昼食を取り、いつものとおり早めにホテルに戻ってオペラ鑑賞に向け休息するとなると、やっぱり観光に充てられる時間は少ない。
 
そうなることは分かっていた。だって、そういうスケジュールを組んだのだから。
ということで、事前に考えを巡らし、とっておきのエキスプレス観光を思い付いた。たった15分の世界遺産見学。サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会隣りの修道院にある「最後の晩餐」である。事前にネットで予約券を購入したことは、以前の記事に書いた。
 
作品がたくさん陳列されている美術館と違い、ターゲットはダ・ヴィンチほぼ一点に限られる(厳密に言えば、室内には他にもフレスコ画がある)。部屋から追い出されるまでの15分間ひたすらじっくり眺められるのがいい。オーディオガイドを借りて解説を聞くと、より理解が深まるだろう。(日本語対応あり)
 
これだけ貴重で保存に神経を使う作品なら、写真撮影不可となってもおかしくないが、フラッシュさえ焚かなければOKなのであった。
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ところでイタリアは西欧の中では地震が起きやすい国。今年も中部地方で多くの被害が出た。
 
この建物、耐震大丈夫なんでしょうねえ・・・。
 
「あれー、倒壊しちゃった」じゃ、済まないよ。シャレにならんよ。
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