クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ヨーロッパ旅行 Part4

本日これから、今年4回目となる海外遠征に出発する。今、羽田空港のラウンジでこれを書いている。フライトの出発の時間は、当初予定は22時55分だったが、現在30分のディレイが表示されているところ。

世界情勢が混沌とし、極めて雲行きが怪しい中での旅行。特に、緊迫の度合いを増している紛争地域のことを考えると、呑気に旅行していいのか、という疑念も湧き立つ。
ただ、だからといって、憂慮しながら何もせず、閉じ籠もることが正解とも思えない。経済は人が動くことで機能する。行動に慎重を期しながら、自分の目的を遂げてきたいと思う。


今回の主な行き先はイタリアだ。
今年4月からようやく海外旅行を再開し、ドイツを主戦場に置きながら、あちこち巡ってきた。
だが、行かなければならない国が欠けていた。オペラ鑑賞においても、観光においても、更には美味しい物も(人によってはお買い物も)、決して外せない魅惑の国、イタリアだ。この国を訪れないことには、私の海外旅行の復活と言えない。


飛行機は、初めて「シンガポール航空」を利用する。シンガポールを経由し、乗り継ぎでローマに向かう。いわゆる「南回り」でヨーロッパに行くのは、人生で初めてだ。

ただし、時間はかかる。恐ろしくかかる。
まず、シンガポールに行くだけで7時間もかかる。乗り換えて、そこからローマまでさらに約12時間かかる。気が遠くなりそうな長旅だ。飛行機の中でぐっすりと寝られない私にとっては、苦痛苦行以外の何物でもない。

こんなにも大変な南回りを選択した理由は、とにかく「安いから」ということに尽きる。

これまで私がいつも利用していたのが、ルフトハンザ・ドイツ航空。ピークと言われるゴールデンウィークや8月中旬、年末年始などを除くと、以前なら、だいたい15万円から18万円くらいで往復航空券を買うことが出来た。
今、価格はそこから5万~8万円くらいアップしている。ルフトだけでなく、ANAやJALも含め、欧州主要キャリアはだいたいどこも同じ。

これに対し、シンガポール航空カタール航空エミレーツなどの「南回り」エアラインは、欧州系よりもずっと安い。

もう一つ決断を後押ししたのが、シンガポール観光だ。
トランスファーの時間を有効利用し、同国に入国してプチ観光することにした。

実は何を隠そう、シンガポールは、私が初めて海外に行った国の一つ。ヨーロッパかぶれの私だが、始まりは東南アジアだった。
もう40年も前のこと。学生時代、大学のオーケストラ部が海外演奏旅行することになり、フィリピンとシンガポールに行ったのであった。いわゆる団体ツアーだった。
この時のシンガポールは、観光的にはあまり面白くなくて、「単に演奏しに行った」くらいの記憶しか残っていない。

今、シンガポールは、金融や貿易を中心として一大発展を遂げている。シンガポール空港は、世界を代表するハブ空港の一つ。これに乗じ、近年は観光にも力を注いでいる。
つかの間の滞在だが、ヨーロッパまでの長いフライトの途中休憩になってくれれば、自分としては十分に儲けものだ。

それではそういうことで、また出来る限り現地からの旅行記をアップしていければと思う。