クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2024年の来日演奏家情報

「音楽の友」誌が最新9月号にて、来年(2024年)の外来演奏家、団体の予定を発表した。毎年この月号で特集記事を組むので、この時期「来年はどんな演奏家、どこのオーケストラが来るのかな?」と楽しみに雑誌を手に取り、そしてページをめくる。

目を引いたのが、ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラだ。初来日。指揮者は、このオーケストラの創設者であるダニエル・バレンボイム

バレンボイム、健康状態は大丈夫だろうか。
ベルリン州立歌劇場の音楽監督ポストは辞任したが、引退はしていない。比較的負担が少ないコンサートの客演をポツポツとこなしているので、病状は小康状態か。直近では、今月17日、このW・E・D・Oを率いてザルツブルク音楽祭に出演した模様。

バレンボイムくらいの大物であれば、たとえ身体的な衰えが顕著であったとしても、ただ指揮台に立ってくれれば、いや、座ってでもいいから、とにかく登場してくれさえすれば、間違いなくチケットは売れ、公演が成立する。あとはオーケストラが指揮者の意向を十分に汲み、なんとかしてくれるし、観客は勝手に盛り上がってくれる。
バレンボイムにしても、W・E・D・Oの指揮をするのはライフワークであろうから、きっと気合が入るだろう。是非実現してほしい、楽しみな公演だ。時期は来年6月。


同じ6月には、英国ロイヤル・オペラ・ハウスのオペラ引っ越し公演が予定されている。
指揮者はアントニオ・パッパーノ。演目は「トゥーランドット」と「リゴレット」。

パッパーノは23-24年シーズンをもって音楽監督を退くことが決まっているので、ちょうど最後。有終の美、花道を飾る来日公演となりそうだ。

そういう意味では注目なのだが・・演目がちょっとなあ・・・。わたし的にはあまりそそらない。
トゥーランドットのA・セルバン演出版は、同劇場にて40年くらい続いている、看板プロダクション。そういう意味では良い演目かもしれないが・・。これ、一度日本に持ってきているんだぜ? 私も現地で観てるし・・・。

トゥーランドットリゴレットも、別にROHがわざわざ持ってきてくれなくても、鑑賞する機会はいくらでもある。せっかくROHがわざわざ来てくれるんだったら、「さすが、それやるか!?」みたいな演目を持ってきてほしいと思うのだ、私は。
パッパーノ最後なんだからさあ、パッパーノがこれまでに上演した中で会心の一作、というのを選べばいいじゃんか・・。


そのパッパーノは、3か月後の9月、今度は新たに首席指揮者に就任したロンドン交響楽団を率いて再来日する。
ロンドン響は、昨年10月にラトルと一緒に来日した。わずか2年で、新しいシェフを連れて来日してくれるのは、新旧の比較という意味でも、興味深い演奏会になるだろう。


で、そのロンドン響の旧シェフであるラトルは、11月、新たに首席指揮者に就任したバイエルン放送響と来日。これもまた楽しみだねー。


本人は指揮も何にもしないのに、その名前と威光だけをかざし、活動を存続させている「小澤征爾音楽塾」。来年3月の演目は「コシ・ファン・トゥッテ」。
なんと、デスピーナ役がバルバラ・フリットリなんだって! マジか!?

フリットリ、どうしちゃったんだろう。一世を風靡したプリマ・ドンナだったのに、今や完全にオワコン。で、久しぶりにその名前を見たと思ったら、デスピーナとは!?

観たい気もするが、別に観なくてもいい気もするし・・・。

パスかなー。嫌いな演出家だしな(笑)。