クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/7/5 ベルリン1

7月4日の夜に羽田を出発し、イスタンブールを経由して、翌日5日、現地時間午前10時にベルリンに到着。入国審査の長蛇の列でさんざん待たされ、かなりイライラしたが、なんとか無事に市内に入って、午前11時半にホテル到着した。

4月、5月に続き、3回連続のベルリン。
「今回の旅行は観光がメイン」と前回記事に書いたが、まずベルリンに入ったのは、それはもちろん音楽鑑賞が目当てだ。

本来であれば、この日の夜、バレンボイム指揮によるベルリン州立歌劇場でのヴェルディドン・カルロ」がスケジュールされていた。
ところが、ご承知のとおり、彼は健康状況の理由により降板してしまった。指揮者はD・ルスティオーニに変更になった。

指揮者が変わってもそのままオペラを観る、という選択肢もあった。
しかし、熟慮検討の結果、初日のオペラ鑑賞はやめることにした。

旅行の序盤は時差にやられ、どうしても眠たくなってしまう。毎度のことだが、4月5月の旅行でも案の定、睡魔に襲われた。
それでもバレンボイムが振るというのなら「眠い目をこすって、頑張って観よう」という意欲が湧くが、そうでないのなら「別に無理しなくてもいいのでは」と思い直すようになったのだ。
仮に強行して観に行っても、途中、絶対に眠くなるだろう。そのとき、「どうせバレンボイムじゃないし、まーいっか・・」と、心置きなく爆睡してしまうだろう。それがイヤだった。だったら、最初からやめておいた方がいい。チケット代もったいないしな。

その代わり、趣向を変えて、クラシックではない、いわゆるレビューショーを観ることにした。


その前にまず、この日の観光として向かったのは、博物館島内にある美術館:アルテ・ナショナル・ギャラリー。


普段の常設展では、古典主義、ロマン主義印象派などの絵画や彫刻が展示されている。ドイツ作品が主だが、マネやセザンヌといったフランス作品もある。

実は今、上記の常設展に加え、「ウィーン分離派(セセッション)展」を特別開催中だ。
目玉は当然、ウィーン分離派を代表する画家、クリムトの作品。

もしかしたら混んでるかな~、という予想はズバリ的中。ずらりと長い列。あっちゃー。

予めウェブサイトからオンラインによる日時指定の前売りチケットを買うことは出来た。しかし、長旅の到着時間が読めなかったため、事前予約を諦めた。当日券狙いとなり、仕方なく列の最後尾に着く。
チケットカウンターにたどり着くのに約40分。ようやくチケットを買えたと思ったら、入場時刻指定され、そこから更に40分。
うーむ、恐るべしクリムト・・・。こんなのウィーンに行けば楽勝で見られるのに。

オーストリア・ナショナルギャラリー(ベルヴェデーレ宮殿)から貸し出されたクリムト作「ユディット」の前は人だかり。

それ以外の常設展も、久しぶりに回った。

アドルフ・フォン・メンツェル作による「フリードリッヒ大王(2世)のフルートのコンサート」。

クラシックファンなら、演奏会のポスターやチラシなどで使われているのを見かけたことがあるのではないか。


午後4時にホテルに戻って休憩し、夜はレビューショーを観るため劇場へ。
「フリードリッヒシュタット・パラスト・ベルリン」という興行。

ラスベガスやパリでもやっているようなスペクタクルショーだ。歌って、踊って、というきらびやかなパフォーマンス。ラインダンスや、サーカスのようなアクロバットもあり。わたくし、生まれて初めて「空中ブランコ」芸を生で見ました。

さすがにこういうショーなら眠くならないだろうと思い、旅行初日のアトラクションとしてうってつけのはずだったが、ショーの中にはバラード調のしっとりと落ち着いた歌唱タイムもあり、こうした幾つかの個所で、時々まぶたが重たくなった。

まあ仕方がない。初日だしな。やっぱ7時間の時差にはかなわん。
それにオペラではなくレビューショーなので、諦めも簡単についた。