いやぁ・・・。(言葉が出ねえ・・)
あり得ねえ。
ドイツに逆転勝利、あり得ねえ。
格下(FIFAランク)コスタリカに無策の超低レベル敗戦、あり得ねえ。
そしてスペインに逆転勝利、あり得ねえ。
いったいどうなってんだ、これ。
いったい誰がこんなシナリオ書ける?
もう笑っちゃうね。こんな奇想天外なことはない。
私の予想では、何を隠そうドイツに関しては、「もしかしたら、もしかしたら、まさかもあり」と思っていた。全員でしつこく、粘り強く、素早く戦えば、どこかで穴が開くかもしれない。そう思っていた。
一方で、スペインには絶対に勝てないと思っていた。
スポーツに絶対は無いというのなら、それじゃあ可能性5%未満。
スペインのボール保持率は圧倒的だ。90分を通して完全に支配されるだろう。おそらく日本はゲームをコントロールできないし、ボールを奪えない。奪ったとしてもすぐに奪還される。速いボール回しに振り回され、やがて疲弊するだろう。
だから、コスタリカに負けた時は「ハイ終わり」と思った。
コスタリカには勝つべきだったし、勝てる試合だった。そういう試合を無様な試合運びによってみすみす逃す愚かなチームは、決勝トーナメントに進出する資格無し。とっとと帰ってくるがよい。決勝Tは、そういう資格の無いチームが消え去って、そこからようやく本当のワールドカップが始まる。
私は冷ややかにシニカルにそう考えていた。
それが、まさかスペインに勝ってグループリーグ1位勝ち抜けとは・・・。
いやぁ・・・。(言葉が出ねえ・・)
あり得ねえ。
(冒頭の振り出しに戻り、繰り返し。音楽用語でダ・カーポという。)
大会前に、私はブログ記事でこう書いた。
華々しく撃ち合いに臨み、華々しく散ってしまえ、と。
相手の頬に強烈な張り手の一発をぶちかまし、世界を驚かせ、相手を本気にさせ、ガチの殴り合いをしてほしい、と。
世界は驚愕した。相手を本気にさせた。
つまり、私の期待どおり、いや、散ってないのだから、期待以上にやってくれたというわけだ。
だったら、素直に称賛しなければならないだろう。実際のところ、私も心の中では「スゲーぞ!!」と思っている。
でも・・・。
やっぱりこの結果だけで「おめでとう!」「感動をありがとう!」と言ったらダメなんだ。
決勝Tに進むのはノルマ。ベスト8やベスト4の進出は現実的な視野。監督も選手も平然と当たり前のように「優勝を狙う」と宣言する。もしそこに届かなかったら、ファンやサポーターは「なぜ負けたんだ!!」と怒りをたぎらせる。
私はそういう強豪国の国民になりたいのだ。
一歩一歩、着実に、ゆっくりと、そこに向かっているのは、きっと確かなんだろうけどね。
P.S
長友くん、ここは「ブラヴォー!」じゃなくて「ブラヴィッシモ!」と叫んでくれたら、「おー! さすがイタリアで生活していた伊達男」なんだけどな(笑)。