クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ワールドカップの組合せ抽選結果

今年の11月から約1か月にわたって開催されるサッカーFIFAワールドカップカタール大会。そのグループリーグの組分け抽選会が先日行われ、日本の対戦相手が決まった。
なんと、優勝経験のある強豪、ドイツとスペインの同居である。

いやー、ひっくり返ったね。
そうきたか、と。これはすごいことになったな、と。

世界中の誰もが両強豪国の勝ち抜けを予想している。実際、それが順当だろう。「死の組だ!」と叫んでいる人もいるが、それはあくまでも日本側にとって。本当の死の組というのは、実力伯仲の強豪国が3つ以上ひしめき、その中のどこかが脱落する激戦グループのことを言う。日本は世界の中でお世辞にも強豪国と言えないわけだし、その意味においてこのグループは「無風区」なのである。残念なことに。

そういうわけなので、グループリーグ突破を願っている多くのファン、サポーターから絶望に近い悲鳴の雨あられかと思いきや、ネット民の声を拾ってみると、意外にも「楽しみ!」「最高!」という反応が多いことに気付き、「ほほう・・・」と感心する。
拙者もまったくの同意見。そうそう、こんなに面白いことはないではないか。

私が日本代表に望んでいるのは、ガチで当たって砕けろの挑戦である。ドン引きせず、正々堂々と体当りし、一瞬でも高慢な相手の鼻を挫いて一泡吹かせ、本気にさせて、激しい打ち合いを演じ、挙句の果てに力尽きる・・・。
具体的に言うと、前回ロシア大会の決勝トーナメント一回戦のベルギー戦。あの試合である。
あれは痺れた。そして、最高だった。

選手もファンも、一瞬ベスト8がチラついた。微かな希望が見えた次の瞬間、無惨に打ち砕かれた。強豪ベルギー(優勝候補の一つだった)に負け、悔し涙を滲ませる。「よくやった」「感動をありがとう」ではなく、「なんでだ!?」「チクショウ!」と嘆く。
この燃えるような悔しさが、いつか強豪に変貌させるパワーの源となるのだ。

今回、こういう痺れる試合が2つも用意された。最高じゃないか。
負けたっていい。そもそも優勝なんかできっこないチームだ。ブチ当たれ。華々しく舞い、激しく散ってしまえ。

だいいち、そもそも、負けるとは限らない。
前回ロシア大会で、ドイツはグループリーグ突破を賭けて韓国と対戦し、まさかの敗戦を喫してグループ最下位の憂き目に遭っている。ガチの戦いで、韓国はドイツに勝っているのだ。韓国に出来て、日本に出来ないことはない。
それから、競技は違うけど、2015年ラグビー・ワールドカップで、日本は南アフリカを下し、世紀のアップセットを演じて世界を驚愕させたのだ。

やってみなきゃ分からない。それこそがスポーツの醍醐味。
いや、楽しみだね。