クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2018/2/2 A・ヴィニツカヤ リサイタル

2018年2月2日   アンナ・ヴィニツカヤ ピアノリサイタル  サントリーホール
ドビュッシー  前奏曲集より、喜びの島
ショパン  24の前奏曲
 
 
名前だけは一応知っていたが、演奏はこれまで一度も聴いたことがないピアニスト。公演に行こうと思ったのは、プログラムが魅力的だったから。
だが行ってみたら、すっかり演奏者、そして演奏そのものに引き込まれてしまった。アンナ・ヴィニツカヤ、なんて魅力的なピアニストであろうか。
 
ピアニストとしての引き出しを沢山持っている。なので、ピアノの魅力、作品の魅力を余すところなく伝えることが出来るのが彼女の強みだ。
音色は多彩でありながら、響きは引き締まり、濁ることなく澄んでいる。陰影を刻み、明暗と剛柔を使い分けることもお手の物。作品に込められた叙情の主張も強い。
 
それにしても、鍵盤の上を縦横無尽に駆け巡らせる指の素早い動きを見て、「ピアニストというのは、なんてミラクルなことを出来る人たちなのだろうか!?」と、改めて驚嘆してしまった。
ピアノが弾けないオラからしてみたら、彼女の為せる技は、とても人間業とは思えない。まるで、手品を見て「アンビリバボー」とポッカーン、呆気にとられる感覚である。
 
日頃、色々なコンサートを聞きながら、どちらかというと演奏技術ではなく、その語り口や音楽性についての印象を述べるようにしているが、単純に「プロの演奏家ってすっげー。」「ピアノを弾ける人ってすっげー。」と、今更ながら感心。
 
いやもう尊敬しますよ、本当に・・。