2018年1月28日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール
指揮 チョン・ミョンフン
この日の公演のことではないが、東京フィル、来シーズンの年間プログラムはかなりいい。
チョン指揮のマラ9も素晴らしい。
ということで、思わず定期会員になってしもうた。東京フィルの定期会員になるのは初めてだ。
さて、今回の公演について・・・だがその前にやっぱりもう一言触れずにはいられない。
そんな不安を吹き飛ばすかのごとく、同オケと組んで「おりゃぁ!」と録音した幻想のCDがとびっきりの名演名盤となり、ブツブツ言っていた奴らを黙らせた。
私もCDを買ったが、評判のとおり見事な演奏だと思った。鮮やかで、颯爽として、キレがある。
私自身、何を隠そうこの録音で初めて「チョン・ミョンフン」という指揮者を認識したのである。
ここでようやく今回の公演について。
てなわけだから、チョン・ミョンフンの幻想、悪いわけがない。たとえオケがパリから東京に替わっても。
この日の演奏は、録音と同様、鮮やかで、颯爽として、キレがあった。チョンの猛烈な統率力が備わり、エネルギーに満ち、熱量が高く、なんとも刺激的だ。作品を完全に手中に収めている指揮者のタクトで、オーケストラの感度も抜群。何度も聴いている名曲なのにとても新鮮で、普段なかなか聞こえてこない旋律も聞こえてきて、とても面白く、爽快だった。
さすがはチョン・ミョンフン!
この日の演奏は幻想この一曲で決まり。この演奏がすべて。
ジュピターははっきり言っていらなかったな(笑)。