有力候補の一人だった現バイエルン州立歌劇場音楽監督K・ペトレンコは、事実上のテストと位置付けられた公演の指揮を、あろうことかキャンセルしてしまった。無断でベルリンから離れてしまったそうだ。思うところがあったのか、何か気に食わないことがあったのか、それとも怖気づいたのか、いずれにしてもこれで脱落が決定してしまった・・・らしい。
ここへきて、再びティーレマンへの呼び声が高まっている・・・らしい。
最終的には、彼に加えて、ドゥダメル、ネルソンスの三人が最有力・・・らしい。
いやー、いくらなんでもこの二人はさすがにもういいでしょう?? ねえ。
来日公演で見事な演奏を聴かせてくれたティーレマンは、果たしてどうなのであろうか。
指揮者、オーケストラ共に強烈なプライドを持っているわけだが、本当にうまくやっていけるのか??
この指揮者の才能、カリスマ性に何の疑念もない。
が、彼のレパートリーの中核であるベートーヴェン、ワーグナー、ブルックナー、R・シュトラウス、ブラームスは、もう十分聴かせていただいた。決して多くないレパートリー(マーラーもほとんど振らない)、就任前から早くも持ちネタ不足、新鮮さ不足が懸念される。
ベルリン・フィルの多様性を考慮すると、ご両人の方がより多くの可能性がある気がする。
彼は「世界最高のオーケストラを我が物にしたい」という権力欲を持っているのか、それとも持っていないのか。
いずれにしても最終結果、楽しみだね!