クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2011/2/9 デトロイト

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 いったんシカゴを離れて東へ空路一時間弱、デトロイトに出掛けた。シカゴとは緯度もほとんど同じなので、凍てつくような寒さは変わらない。こちらも街路を除いて雪に覆われている。ただし、昨日に続き天気は雲ひとつない晴れで、澄んだ空気の中、眩しい陽射しが雪の白色を一段と輝かせている。
 
 ダウンタウンから川を挟み、向こう岸に望むのはカナダ。デトロイトとは川の下を通したトンネルで結ばれているそうだ。ちなみにご覧の写真のとおり川は完全凍結。歩いて国境を渡れるかも??(こんなに大きな川の凍結を見るのは生まれて初めて!)
 
 一見すると整然としていて美しいデトロイトの街であるが、全米でも有数の治安の悪い都市だそうだ。最悪という噂もある。実際来てみて、なるほどな、と思った。ダウンタウンに人通りがほとんどないのである。一番上の写真、ほぼ街の中心部のお昼頃で、別に人を避けてシャッターを切ったわけでもなんでもない。どこでもこんな感じなのだ。アメリカの大都市らしくビルが林立しているが、空っぽも多いとのこと。
 ご存知のとおり、デトロイト自動車産業の大中心地。フォード、クライスラーゼネラル・モーターズ(GM)というアメリカビッグ3のお膝元。ところが、クライスラーとGMの破綻によって、この町はすっかり傾いてしまった。活気が薄れ、失業者が増大、富裕層は郊外へと出ていってしまった。これではダウンタウンの空洞化、ゴーストタウン化は仕方がない。
 
 私もいつも以上に細心の注意を払って街を歩く。表通りにいる限り身の危険はそれほど感じないが、とてもじゃないが、裏通り、細い路地には立ち入れない。
 
 そんなダウンタウンの一等地にそびえ立つGMの本社ビル。景気が良かった頃はさぞや誇らしげであったことだろう。もっとも破綻はしたが、再生法によって立て直しを図っており、潰れてしまったわけではない。ビルの1階ロビーはショールームになっていて、眩いばかりの高級車がズラッと展示され、壮観の一言だ。私が小学生の時、日本にスーパーカーブームが起こったのであるが、ドイツ車やイタリア車に混じってGMのシボレーも結構人気が高かった。高級車の代名詞、キャデラックもそう。今は昔。
 
 ショールームの隣がフードコートになっていたのでそこで昼食にしようと思ったが、売っているのがファストフードばかりで幻滅。かといって、レストランをさがすためにゴーストタウンを彷徨うのも嫌だったので、仕方なくそこでハンバーグをパクつく。ぐぇ不味い。ファミレスが恋しくなった。