クラシック、オペラの粋を極める!

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2011/2/9 NHLアイスホッケー

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平成23年2月9日  NHLアイスホッケー デトロイト・レッドウィングスナッシュビル・プレデターズ  ジョー・ルイス・アリーナ
 
 
 人気(ひとけ)のないデトロイトダウンタウン、夜は一層怖さを増したが、試合会場に一歩入ってしまえば、そこはパラダイス。たくさんの若者や家族連れが愛すべき我がチームを応援するためにアリーナに集っていた。会場内のオフィシャルグッズ店はお客さんで群れ、ホットドッグやピザを頬張りながらフェイスオフ(試合開始)までのひとときを楽しんでいる。
 
 席に着いて見上げると、天井には輝かしい栄光を示すたくさんのチャンピオンズフラッグが誇らしげに飾られている。いつかそこに行きたいと思っていた憧れのデトロイト・ジョー・ルイス・アリーナに今、自分がそこにいる!本当に夢心地で、明らかにハイテンションになっていることが分かる。
 
 レッドウィングスはリーグを代表する古豪であり名門であり強豪。今シーズンも好調を維持し、現在カンファレンスの第2位に付けて、着々とスタンレーカップ(優勝)を狙っている。せっかくここまではるばるやってきたのだから、圧倒的な強さと王者の貫禄をとくと見せ付けてくれ!頼む~!
 
試合開始わずか3分、相手のプレデターズ先制。あら・・・。
2点目、3点目とプレデターズが連続ゴールで引き離しにかかる。あららぁ~??
ついにプレデターズに4点目が入って、試合の行方が早々に決す。ウッソ~!? なにそれ~!? ちんちんにされちゃっているじゃん!? 頭を抱える私。
 
回りのお客さんもさぞや怒っているかと思いきや・・・。みなさん楽しんでいらっしゃる。緊張感、殺気感ゼロ。プレーが中断となるたびに会場をアップビートな音楽が包み、お客さんはノリノリで身を動かす。場内のテレビカメラに向かって「私たちを写して~」と手を振り、それがテレビモニターに映しだされると、きゃーきゃー騒ぐ。くじやクイズに皆が夢中になる。私の隣に座っていた若いおねーちゃんは、バケツ大のポップコーン箱を片時も離さず、試合中ずーーっとボリボリ食べ続けていた。太るぞ、こら。
 
まあ、要するにあれだ、彼らは試合そのものより、遊園地のノリで楽しむためにやって来ているわけだ。スポーツではなくエンタテインメントなわけですねー。
 
第3ピリオドに入って、ようやくレッドウィングスが1点を返した。時既に遅し。それでも会場は大盛り上がり。立ち上がって小躍りするお客さん。この瞬間をずっと待っていて、少しでも発散できて良かったという感じである。
 
残念ながら勝負の結果は期待を裏切られたが、なんだかんだ言いつつも、私も楽しいひとときを過ごすことが出来た。この場所にもう一度来られるかは甚だ疑問だが、これからもアメリカに来たらやっぱりスポーツ観戦は予定に組み込みたいと思った。
 
なお、会場で売っていたピザは油でベチョベチョで食えた物ではなかったし(食ったけどさ)、ビールも水を混ぜたみたいに薄かった。やれやれ、ここまでホントろくなものを食べていない。明日シカゴに戻ったら、少し奮発してうまいものを食べることにしよう。そう決心しながら、再び人気のない夜のダウンタウンを抜けてホテルに戻った。