突然ですが、今日は私の海外旅行のプラニング方法についてご披露しようと思う。
私の海外旅行はここ数年、ほぼ年4回のペースが続いている。仕事絡みは一切無く、完全なる趣味の世界だ。普通のサラリーマンでこのペースが多いのか少ないのか、と言われれば、やっぱり多い部類に入るのかもしれない。職場の人からは「また??」と言われ、呆れられる。
当たり前だが、最初からこのペースだったわけではない。誰だってそうだと思うが、最初の頃の海外旅行は一大イベントで、年に一度でも行ければ、それはそれは大変なことであった。行きたいと思っても、先立つもの(要するにお金)がなけりゃ無理なわけで。
ただ、昔は若者の特権で「じゃ、仕事はあとはよろしく頼みま~す」と言い残してドカンと連続で休みを取って行けたのだが、さすがに最近はそういうのが難しくなっているのがちょっとくやしい。
そういうことで、漠然と「海外に行きたいなあ」と思ったら、「いつどの時期なら行けるのか」が最大のポイントになる。いちおう私も常識ある一社会人として(笑)、仕事の状況や予定を検討し、忙しい時期は極力避けるなど、とりあえず仕事を優先する。
ホントは「いつ行けるか」ではなくて、観たい聴きたいものを最優先にして「行きたい時に行く」ことができれば幸せなんだけどなー。まあ、私も常識ある一社会人として・・あ、しつこいか。
こうしてカレンダーを見渡し、「このあたり、行けるんじゃないかなあ」という目処を付けます。
ゴールデンウィーク、年末年始、夏休み、9月のシルバーウィークなどはまとまって休みが取れるので狙い目なのだが、夏休みはほぼ音楽祭に限られて意外と行き先の選択肢が少ないし、年末も第9、こうもり、ボエームばっかりではっきりいってあまり面白くない。このため、まとまった長い休みは取れないけど、いわゆる普通のシーズンに、祝日と土日の三連休にプラス年次休暇を二日、三日くっつけて短期で行くことが最近多くなっている。
時期が決まったら、次は「どこで何をやっているのか」を調べる。優先順位は、まずオペラ、次にコンサート、最後にサッカーなどのスポーツのスケジュール。
私がいつも使っているオペラスケジュールのデータベースホームページ、operabase。いつ、どこで、何をやっているのか、直ちに検索できるスグレモノ。各劇場へのHPにリンクもするので、非常に便利である。URLは以下のとおり。
私の場合、歌劇場のグレードや指揮者、歌手にそれほどのこだわりはない。
そりゃもちろん、一流劇場で一流の出演者によるオペラを観たいわさ。でも、「何がなんでも」ではない。私にとって一番大事なのは、「演目」である。「どこで観たいか」「誰が出演するか」よりも「何をやっているか」である。
当然、好きな演目が見つかれば言うことなし。大好きなR・シュトラウスのオペラを見つけると、まず目が行ってしまう。
あとは「日本ではなかなかお目にかかれない」演目ね。何もマニアックで超レアな演目を望んでいるわけではない。むしろ、そういうのはパス。素晴らしい作品であるにもかかわらず、なぜか日本ではほとんどやらない演目はたくさんあるんですよ。そのくせバカのひとつ覚えみたいに、椿・・・あ、またこの話になってしもうた(笑)。やめとこ。
単に面白そうな演目だけで行程を決めてしまうと、当然のことながら「今日はベルリン、明日はミラノ、あさってはブリュッセル・・・」みたいな、めちゃくちゃな行動になってしまう。これってかなり無謀。できるのならゆるやかで無理のない移動が望ましい。
ただしそのためには、ある程度妥協も必要になってくる。例えば、上記の例で言うと、パリとシュトゥットガルトの間の日にベルリンでばらの騎士(My favorite!)をやっていたとしても、ストラスブールで「フィガロの結婚」(ふつー)をやっていたら、妥協してストラスブールを選んで行く、みたいなね。あとは、無理をせずオペラを諦めて観光に徹するという決断をすることもある。
まあそれでも、どうしても観たい演目があると、観たい衝動を抑えられず、結局飛行機を駆使してでも行っちゃうことはあるのだが、それは私がビョーキだからということで許してくれい。
以上が、私の旅行計画の立て方です。
このようにして決めた次回の旅行計画が次のとおりです。
10月 7日 ハノーヴァー ラインの黄金
10月 8日 ドレスデン ダフネ
10月 9日 ベルリン マイスタージンガー
10月10日 パリ プッチーニ三部作
ね、好きな演目(好きな作曲家)、なかなかお目にかかれない演目がちゃんと含まれているでしょ?
ドイツから突然パリに飛びますが、エールフランス利用による帰国過程なので無理はありません。
え?またエールフランスかって?懲りていないのかって?
痛いトコつきますねぇ(笑)
そういえば、もう来週だ。