先日読響を振ったセーゲルスタム。実にユニークだ。
音楽が? いや、その風貌が(笑)。
巨漢。ボディは樽。そして顔を覆い尽くす長くて白い髪と髭。
私は一昨年、ジュネーブ国際空港で氏を見たことがある。ちょうど前日、ジュネーブ大劇場で彼が振った‘ローエングリン’を観た翌日の早朝だった。
あの風貌に加えて結構カラフルでラフなカジュアル服を着ていて、人の多い空港内でも‘かなり’目立っていた。とにかく彼が歩くと周囲の人達が振り返るのである。その様子を端から見ていて、私は可笑しくてしようがなかった。(特に話しかけはしませんでした。)
出身がフィンランドということで、まさにサンタクロースである。そりに乗せ、赤い衣装を着させてみたい。アルバイト出来ます。(もちろん本職でも可)結構稼げるとと思うがな。
あるいはヴェルディのオペラ、ファルスタッフで主役を演じさせてみたい。おもろい劇になると思うがな。歌は厳しいか。
ユニークなのは風貌だけでない。
作曲家でもある彼は、自作の交響曲が200を越えているのをご存じか。交響曲王と言われるハイドンを軽く凌駕。CDとか出ているのかな?読響でも第198番を採り上げましたね。世界初演だそうで。
ヘルシンキフィルハーモニーの音楽監督を長く務めている。当然シベリウスは得意中の得意だろう。
あとはオペラだ。世界の歌劇場で活躍中。上記のローエングリンもとても素晴らしかった。
また、私は2007年7月にフィンランド・サヴォンリンナ音楽祭で彼が振るヴェルディのマクベスを聴いたことがあるが、その時の観客からの支持は絶大で、登場しただけでブラヴォーが飛んでいた。きっとフィンランド音楽界の大御所なのだろう。
二期会か新国立で呼んでくれないかなあ。あと、ヘルシンキフィルとの再来日も希望。一度来たことがあるけど、私は聞き逃しました。是非お願いします。