旧ソ連の指揮者でムラヴィンスキーやスヴェトラーノフといった怖そうな人とは違い、人懐っこい顔で親近感があったロジェヴェンさん。タクトを下ろすと、ロジャー・ノリントンみたいに「こんな感じですけど、どんなもんでっしゃろ?」と客席に笑顔を振りまき、拍手をもらっていたロジェヴェンさん。
彼の音楽性は疑うべくもないのだが、来日のたびに奥さんを連れてきて共演させる身贔屓ぶりが私は嫌いで、読響の客演はあまり足を運ばなかったんだよな・・。
また、先日6月12日のロシア・ナショナル管弦楽団の公演では、日本ではなかなかやらない「イオランタ」が演奏されたが、約10年前の2007年10月、読響とオール日本人キャストでこの作品を演奏したのは画期的だったと思う。
どうぞ安らかに、ロジェヴェンさん。