クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

海外のホテルについて ミラノ編

 御要望があったので、旅行先のホテルについて書いてみようと思う。
 
 海外旅行の主たる目的がコンサートやオペラの鑑賞である私にとって、ホテルは単なる「寝場所」でしかない。故に、高級ホテルには泊まらない。泊まる意味が無い。
 
「広くて優雅なお部屋でゆったり滞在」だと?
「バルコニーからの素敵な眺望、リッチな朝食」だと?
アホくさ。それが何だ!どうでもいい。興味ないね、ふんっ!
 
などとほざいてみたが、完全に貧乏人のひがみでしかない。
ぐぞ~、本当は最高級ホテルに泊まりたいんだよお~!
優雅なお部屋でゆったりくつろぎたいよお~! ぢぐじょう!
 
実を言うと、こんな私も最高級のラグジュアリーホテルに泊まったことはある。何度となくある。
やっぱりね、じぇ~んじぇん違うわけですな、これが。
だから、泊まれるものなら、そりゃ少しでも良いホテルに泊まりたいものだ。
 
とはいえ、限りある予算。そうでなくても毎日毎晩の劇場通いで、チケット代がべらぼうにかかっている。何かを犠牲にし、どこかで節約するとなれば、必然的にホテルになってしまうわけだ。
 
ということで、私が日ごろ利用しているのは、ビジネスホテル並みの3つ星クラスがほとんど。割安な4つ星を見つけて予約することもある。
 
 重視しているのはロケーション。主要駅や地下鉄の駅、トラムやバスの停留所に近接したホテルを探す。中央駅周辺が一番良い。目的の街にようやく到着し、そこからさらにホテルを目指して重い荷物を担いで移動するのは面倒くさい。(ここでもタクシー代をケチる私) 毎日のように移動することもしばしばだし、早朝の出発もあるので、駅に近いというのは何よりもありがたいことなのだ。
 
 
 前置きが長くなったが、ミラノについてご紹介しよう。
 
 何度となく利用していて今回もそこに泊まり、徐々に定宿になりつつあるのが、「ホテル・フロリダ」(Hotel Florida :via Lepetit33)ミラノ中央駅に非常に近く、空港へのシャトルバスターミナルそばでもあるので、大変便利。特に今回は早朝出発だったので助かった。3つ星でごく普通のエコノミーホテルだが、不満はない。
 そう言えば、中央駅付近(フロリダとは反対側)に、「ニューヨーク」というホテルもあって、そこにも泊まったことがあるが、ミラノはアメリカ人観光客が多いのだろうか。
 
 スカラ座に近いという理由、つまりオペラの終演が遅くなるのでなるべく劇場に近いところがいいということで、スカラ座の裏手にある「ホテル・スター」(Hotel Star :via dei Bossi5)にも二度ほど泊まったことがある。快適なホテルだったと記憶する。街の中心部に近いせいか、3つ星にしてはやや値段が高い。
 
 中央駅前に、以前は「エクセルシオールガリア」という高級ホテルがあり、そこに一度泊まってリッチな気分を味わったことがあったが、今はどうやら閉鎖されてしまった様子。
 
 ヴェルディが過ごし、そこで没したという「グランド・ホテル・エ・デ・ミラン」や、最高級ホテルの代名詞「プリンチペ・ディ・サヴォイア」は、いつかは泊まってみたい憧れのホテル。特に、スカラ座に強力なコネクションを持つコンシェルジュがいる「サヴォイア」は、絶対観たいスカラ座オペラでどうしてもチケットが取れない場合、最後の頼みの綱としてここにすがろうと思っているのだが、今のところまだそういう事態に陥っていない。