クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/10/21 ローマ2

ローマ二日目。曇り、時々ぱらつき雨、時々晴れ。
昨日に続きヴェネツィア広場に再度やってきて、その北側にあるコロンナ宮殿の美術館を訪問。

実は、ここが開館するのは土曜日の午前中のみ。(※決められた時間のガイドツアーのみで、金曜日の午前中も開館)。この曜日にローマにいなければならないというタイミング調整が難しく、これまで未訪。ようやく初めて来ることが出来た。
元々美術館というより、貴族コロンナ家の個人邸宅宮殿。17~20世紀に収集されたプライベート・コレクションが展示されている。


ドーリア・パンフィーリもそうだったが、ここもとにかく豪華! 思わず息を呑んだ。
ローマの貴族、恐るべし。


ローマ名所の一つ、サンタンジェロ城。ご存知、カヴァラドッシが銃殺処刑され、トスカが飛び降りたところ! オペラファンなら、ここに来なきゃね。

お城のテラスからの眺め。


だいぶ以前に当ブログにて、このサンタンジェロ城について記事を書いたことがある。
トスカの舞台 - クラシック、オペラの粋を極める! (hatenablog.com)

曰く、大天使の彫像が置かれている付近には、すぐ真下には階下があって、はるか地上に落ちる絶壁の場所など無く、トスカが自殺のため飛び降りても、せいぜい足を骨折するくらいしか出来ないという、現実的にシャレにならない指摘だった。

今回改めて確認すると、「まあ、ここから身を投げれば、命を断つことが出来るかもな」というポイントを発見してしまった。
ということで、謹んで以前の記事の訂正をさせていただきたい(笑)。
フィクションなので、どうでもいいと言えばどうでもいいのだが・・・。


カトリックの総本山、バチカンサン・ピエトロ寺院サンタンジェロ城から歩いてすぐ。
全世界のキリスト教信者の巡礼地。多くの信者と観光客が訪れる。

聖堂内に入るためには、長い長い行列に並んでひたすら待たなければならない。
「いつ行っても混んでいる」ということは先刻承知で、今回「多少時間がかかっても、並んで中に入ろう」と思い、来てみたが、列がとぐろを巻いている状態で、いったいどれくらい並んだら入れるのか分からないくらい激混みだった。
(待ち時間1時間くらいだろうか・・・)

ということで、パス(笑)。

こういう時、「過去に来てるし・・」というのはありがたい。諦める決断を速やかに促してくれる。


ところで、バチカン総司教と言えばカトリックのトップで、絶大な権力を持ち、世界への影響力も誇示する。
ならば、この極めて厳しい世界情勢の中、カトリックとして平和に向けた行動、あるいはメッセージの一つでも打ち出すべきなんじゃないか・・・と、一瞬思ったのだが・・・。

よく考えてみたら、カトリックは中世時の十字軍派遣で、武力を持って侵略行為を行った歴史を有している。中途半端に関わると、火に油を注ぎかねない。
ここは静観がベスト、ということなのだろうか(笑)。


ポポロ広場。

ちょうど午後6時開演のコンサートに向かう途中、広場に面した場所にあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に立ち寄るつもりだった。
が・・・臨時休館。あっちゃー・・。

ここにも重要なカラヴァッジョ作品、「聖パオロの回心」「聖ピエトロの磔刑」がある。カラヴァッジョ鑑賞をテーマにしたローマ観光は、最後で尻すぼみとなってしまった。

ちなみに、ダン・ブラウン原作で映画にもなった「天使と悪魔」では、最初の枢機卿が殺された場所がこの教会になっており、更に、キージ礼拝堂のベルニーニ作の彫刻「ハバククと天使」が、秘密結社イルミナティに通じる道しるべとして使われていた。