ライプツィヒ5日目。この日の観光は、ヴィッテンベルク。
ライプツィヒとベルリンを結ぶ路線の途中にあり、ライプツィヒからだと特急ICEで約30分。日帰りで十分なショート・トリップ。
この街はなんと言っても、「マルティン・ルターが宗教改革を開始した場所」として、世界的に有名だ。歴史を語る上で外せない古都。そもそも市の正式名称が「ルターシュタット・ヴィッテンベルク」(ルターの街・ヴィッテンベルク)なのである。ルターの生家がある「アイスレーベン」という都市と併せ、世界遺産に登録されている。私も「いつか訪れたい」とかねがね思っていた。ようやく来ることが出来た。
駅から街の中心部に向かって歩くと、そのちょうど「ここから旧市街」という入り口付近にあるのが「ルターハウス」。
かつての修道院でルター自身も住んでいたという建物。現在は博物館になっている。当時の調度品や古い書物、クラナッハが書いたルターの肖像画などが見どころ。
街の中心部、マルクト広場。中世の雰囲気。
広場の裏に建つ聖マリエン市教区教会。ルターはここで説教を行っていたという。
旧市街のさらに奥にある「城教会」。
宗教改革の発端、世界史の授業で習った有名な「95ケ条の論題」は、ルターがこの教会の扉に貼り付けたとさ。
その扉が、こちら。現在、その論題の記述がレリーフとして扉に刻印されている。
ルターの宗教改革、オレよーく分かるぜよ。
だってさ、「免罪符チケットを買ってください。買えば、あなたは救われますよ」といって資金を集め、要するにお金儲けをしていたわけでしょ、カトリック。
何だよそれ、壺を売るいかがわしい新興宗教と一緒じゃんか。
だから、「いやいや、それおかしいだろ!」と思った人、当時にも結構いたと思うんだよね。
ただ、それを実際に声を上げて異議を唱えた、というのが、ルターの偉いところ。
だって、破門されることは容易に想像できただろうし、下手したら異端扱いで死刑になったかもしれないからね。
城教会の尖塔は階段で登ることが出来る(有料3ユーロ)。バカなもんで、高いところはつい登りたくなる。天気が良く、見晴らし最高。(毎日毎日天気がいいのであった。)
ルターの友人で、そのルターの肖像画を書き、ここヴィッテンベルクに工房を構えて多くの宗教画を残したルーカス・クラナッハのミニ博物館。
クラナッハ(親子)が日本で有名なのかどうかはよく知らないが、私は彼らの独特のアニメチックな画風、結構好きなのだ。