クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/4/3 ドレスデン1

ドレスデンにやってきた。
フランクフルトもドレスデンも、これまでに何度も訪れたことがある馴染みの街。正直に言って、観光的には既に見尽くしてしまい、新鮮味はまったく無い。
でも、今回はコロナ後の久しぶりの旅行である。だから、「ようやく来たぞ! うれしいぞ!」と気持ちを無理にでも高ぶらせ、あまり時間はないがとにかく街歩きを開始だ。


初めてドレスデンを訪れてからおよそ30年経つが、ここで偶然見つけたウェーバーの像。ゼンパー・オーパーのすぐ隣にあった。

そびえ立つ聖母教会。

この歴史的な建造物は、第二次世界大戦ドレスデン爆撃で破壊され、長年にわたり瓦礫が放置されていた。再建され、再び威容を現したのは2005年。今ではドレスデンの戦後復興のシンボルとなっている。
再オープンしてからそれなりに時間が経過しているため、最近はここら付近を歩いても、教会には目もくれずに素通りしていた。
今、改めて立ち止まり、どデカい建物を見上げ、そして佇む。

思いを馳せるのは、ロシアの侵攻によって破壊が尽くされ、多くの建造物が崩落に見舞われたウクライナ。歴史は繰り返されている。人類とはなんと愚かな生き物なのか。

しかし、ドレスデンはこうして蘇った。いつか戦争が終わり、ウクライナに復興が訪れ、市民の笑顔が戻る日が来るだろう。教会の中に入り、祭壇に向かって、早くそうした日が来ることを私は祈った。


昼食を取って、午後1時半。午後5時開演のオペラに備え、ホテルに戻って一休みしたいところだが、もう少しだけ時間がある。
カフェでコーヒーとケーキをいただき、くつろぐことにした。
ドレスデンの有名なコンディトライ、「カフェ・クロイツカム」。

オリジナル・バームクーヘンが人気だ。日本からわざわざここを訪れるモノ好き・・あ、ごめん、甘い物好きもいると聞く。ミュンヘンにも支店があるそうだ。

その有名なバームクーヘンのトルテとコーヒーを注文。8.2ユーロ。日本円で1100円くらい。少々高いが、物価比較を考慮すれば、まあこんなものか。

さっそくいただく。うーん、甘ぇ(笑)。
日本で我々が口にしているメイドインジャパンバウムクーヘンとは、甘さが違う。何というか、やっぱりこれがヨーロッパ風味。
ま、いわゆる「あの有名な◯◯店で食べました!」みたいにインスタに載っける自慢小僧連中と一緒だわな。