午前7時32分ミュンヘン発の電車に乗り、ウィーンへ向かう。約4時間。旅もいよいよフィナーレに向かっているが、ウィーンはその締め括りの場所として、最高に相応しい。
国境をまたぐ国際列車(最終到着駅はハンガリーのブダペスト)ということで、私の指定席車両はいかにもヨーロッパなコンパートメント・タイプ。
近年は日本の新幹線のような客席タイプが主流になりつつあるが、昔ながらのコンパートメントもまだ一部残っている。日本では珍しいので、日本人にとって旅情が感じられ、乗り心地がいいかもしれない。
個室(6人部屋)なので、そこで出会った旅人同士で仲良くお話するチャンスもある。私も若い頃はそうやって外国人とコミュニケーションを取ることが結構楽しかった。今はマジ面倒くさくて、「頼むから放っておいて」になってしまったが・・・。
ウィーン中央駅にはほぼ定刻の11時40分到着。ホテルに向かうため、地下鉄に乗り換えた。
ここオーストリアでは、今年の2月まではコロナに関する制限として、ウィーン市内の公共交通機関内においてマスク着用が義務付けられていた。このため私もヨーロッパ規格のFFP2マスクをわざわざアマゾンで購入したのだが、この制限自体が3月1日から撤廃された。
それでも念のため、日本から上記の物を何枚か持参した。
しかし、ヨーロッパ滞在中、結局ただの一度も使用しなかった。
これで日本に帰ったら、再び「右も左もみんなマスク」の世界に逆戻りなんだねぇ・・。
(少しずつ、外している人を見かけるようになったが)
ホテルでいったん荷物を預け、昼食を取ったら、もう午後1時30分。本日のオペラの開演は午後5時30分。
ああ、またしても観光の時間が十分に取れない。
ならば、ドレスデンでカフェ「クロイツカム」に行ったみたいに、ザッハー・トルテでも食べよかなと思って、名店「デーメル」に行ってみたのだが・・・。
観光客が長蛇を作っていたので、断念。
それではと、デーメルにほど近い場所にあるウィーンの老舗カフェ「ツェントラル」にも行ってみたが、ここでも観光客がズラッと並んでいたので、やっぱり断念。
オマエら、そこまでして有名なカフェでお茶してえのか? おい。
あ、オレもそれを企んだうちの一人か・・・。