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海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

今秋、ベルリン・フィルが来日2

今年の秋に来日するベルリン・フィルのことについて、以前、記事に書いた。
その時点でプログラムはまだ発表されていなかったが、サントリーホールだけで5公演が予定されていたことから、「これはもしかして、ベートーヴェン交響曲チクルスじゃないか??」と勝手に推測した。その可能性、かなり高いんじゃないかと思っていた。

先日、新日本フィルのコンサート会場で、㈱コンサートサービスが配っていたチラシ束の中に、ベルリン・フィルのチラシがしれっと混ざっていた。

それによれば、今回の来日公演のプログラムは2つのみ。
サントリーホールだけで5公演、全国巡演合わせて10公演のツアーだというのに、プログラムは2つのみ。

へぇー、そうなんだ。予想は外れたな。

その2つのプログラムは次のとおり。
Aプロ
モーツァルト  交響曲第29番
ベルク  オーケストラのための3つの小品
ブラームス  交響曲第4番

Bプロ
レーガー  モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ
R・シュトラウス  交響詩 英雄の生涯

メインがブラームスとR・シュトラウスというのは、まさに王道そのもの。Aプロにはさりげなくモーツァルトも入っている。
ドイツ物を演奏して天下一品、他の追従を許さないベルリン・フィルである。その意味では堂々たる貫禄のプログラムと言っていいだろう。ファンの満足度、期待も大いに高まりそうだ。

私はというと、「なるほどねー・・・」みたいなフツーの受け止め。
悪くはないが、ブラ4にしてもヘルデンレーベンにしても、過去の来日公演で既に披露され、聴いているからねー。そういう意味で、「おっ!! それやるか!?」みたいな驚きもワクワク感もない。定番のお家芸だよね。

そんな中、Aプロにベルク、Bプロにレーガーの作品が入っているのが、鬼才ペトレンコのこだわりというわけか。

先日のメッツマッハー指揮新日本フィルのプロみたいなのをやってくれたら、狂喜乱舞だったが・・・。まあ、往々にして少数一部のマニアの望みなど、軽く一蹴、却下されてしまうわけだ。

招聘元からすれば、稼げる保守的定番プロを組みたい、という気持ちは分からんでもない。
でもさ、天下のベルリン・フィルなんだから、正直、どんなプログラムをやってもチケットは飛ぶように売れると思うんだけどな。

いずれにしても、2プロのみということは、結果的にバカ高いチケットを何枚も買う必要がなくなったということであり、良かったといえば良かった。
貧乏人には厳しい世界だからなー、くそー。