クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

初ヨーロッパへの道3

新たな問題が発生した。
ポーランド航空の当初の往路スケジュールは、成田からワルシャワ経由のチューリッヒ行きで、出発日と同日の夕方にスイスに到着する予定だった。
ところが、接続便であるワルシャワチューリッヒ行きの飛行機がキャンセルになってしまったのだ。

まだ出発前だったので、旅行代理店が素早く対処してくれた。
代替として、ワルシャワからいったんフランクフルトに行き、そこでもう一回乗り換えてチューリッヒに向かうというアレンジメントである。
フランクフルト-チューリッヒ便はスイス航空だったので、それはつまり、新たなフライトの追加を意味する。
ということは、その余計な費用は我々に回されてしまうのだろうか・・。それはあまり嬉しくない。
代理店担当者は言った。
「大丈夫ですよ。ポーランド航空に負担させますから。ご安心ください。」

それはそれは、どうも。でも実は問題はこれだけではない。
この変更の影響で、チューリッヒの到着時間が大幅に遅れることになった。夜9時を過ぎるとのことである。経由が一つ増えるのだから、当然だろう。
我々の最初の目的地は、アルプスの麓のリゾート地グリンデルワルトである。チューリッヒに到着したら、そこから直ちに電車で向かう予定だった。
これが夜9時過ぎの到着だと、同日中のグリンデルワルト移動は厳しい、っていうか無理なんじゃないか・・・。

ここでも、代理店の担当者は、我々をホッとさせることを言う。
「それは確かに困った問題ですね・・。仕方がありません。タクシーを使ってください。領収証をもらい、帰国後、我が社に請求してください。なんとかしましょう。ご心配なく。」

うーむ・・。
このタクシー代、いったいどこの誰がどのように経費負担しようというのだろう??
悪いけどさ、チューリッヒからグリンデルワルトまで、タクシーだと相当な費用がかかるぜ? いいのかよ?

ま、いずれにしても、我々はそんなこと知ったこっちゃないか・・。とにかくそれでいいというのだから、その言葉に甘えよう。

出発の前日。
私とOくんは、成田市内のホテルに前泊。Oくんのお母さんと妹さんが、わざわざお見送りで、ホテルまで来てくれた。さすが箱入り息子ですなあ(笑)。
さっそく二人で居酒屋に繰り出し、無事の旅行を祈願して乾杯。

いやあ、ようやくこの日が来た。長かったなあ。あたしゃずっとこの日を待ち望んでたんだ。この旅行のことを日々考えて、大変な仕事を乗り切ってきたんだ。うれしいなあ。
ということで、明日、いざ出発!