日本舞台芸術振興会(NBS)が、次期のオペラ・フェスティバルの概要を発表した。
日本にいながらにして世界一流の歌劇場の上演を鑑賞できる数少ない機会である。楽しみにしているファンもいらっしゃるだろう。
2020年9月 ミラノ・スカラ座
・椿姫 演出:L・カヴァーニ 指揮:Z・メータ
・トスカ 演出:D・リヴェルモア 指揮:R・シャイー
2021年10月 ウィーン国立歌劇場
・ばらの騎士 演出:O・シェンク 指揮:F・ジョルダン
・コシ・ファン・トゥッテ 演出:C・ムーティ 指揮:R・ムーティ
・・・だってさ。ふーーーん。
まあさ、分かるよ。そういうことなんだよな。
日本人が大大大大好きな椿姫。「椿姫を世界最高のスカラ座で鑑賞できたら、どんなに素敵でしょう!!」なんて思っている人、たくさんいるだろうからね。
トスカも同じ。
ウィーンのばらだって同じ。
1993年2月の伝説の公演、C・クライバーが指揮した「ばら」を聴き逃した人にとっては、絶好のチャンス到来かもしれない。
指揮者は全然違うけどな・・。
昔から私のブログ記事をお読みくださっている人なら、次に私が何を言いたいのか、もう、すぐにお分かりだろう。
同じことばかり繰り返して言いたくないが、でも、やっぱりどうしても言わずにはいられない。
「ほんっっとバカじゃないの!?」
NBS、昨年に主催したローマ歌劇場の来日公演でも、椿姫持ってきたんだぜ。
まったく、どいつもこいつも椿姫やりゃぁいいと思いやがって。
それに椿姫もばらも、両方とも以前にまったく同じ演出版を持ってきて上演しているんだぜ。
結局、日本のオペラ芸術を取り巻く環境、土壌なんて、所詮その程度。三流ってことだ。
椿姫やってりゃ、間違いなし。椿姫やってりゃ、お客は喜ぶ。
せっかく一流歌劇場が引っ越し公演を企画しても、行き先が三流国なら、その程度の演目にしかならないってわけだ。なめられて当然なわけだ。
・・と、とりあえず不満ぶちまけて、まずは気分を落ち着かせ、その後冷静に考える。
そうやって一生椿姫聴いてろ。オレはパス。これでバカ高いチケット代を払わずに済む。一流歌劇場が真剣勝負する演目は、現地に行って鑑賞すればいいさ。
あとは、現時点で未発表のキャストが発表され、動揺し、迷い、結局バカ高いチケットを買う、なんてことがありませんように(笑)。