クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2009/5/30 新日本フィル

2009年5月30日 新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだトリフォニーホール
指揮 クリスティアン・アルミンク
ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
ワーグナー さまよえるオランダ人序曲
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番
ワーグナー 楽劇ニーベルングの指環より「ワルハラへの神々の入城」「ワルキューレの騎行」「森のささやき」「ブリュンヒルデの自己犠牲」


 いつもながらアルミンクの音楽づくりは、安定感が抜群だ。
 ワーグナー管弦楽だけで演奏すると、指揮者によってはオケを伴奏から解放させて必要以上に壮大な音響を構築しがちだが、アルミンクはあくまでもバランスに配慮し、しっかりと大枠の中に組み込むので、決して崩れない。(ただし、個々のプレーヤーの凡ミスは防ぎようもないが・・)

 歌手はそこにいないが、あたかもそこにいるかのような、まさにオペラのアプローチだ。
 そうやって聴くと歌の旋律が自然と頭に流れ出す。ラインの乙女達の嘆きだったり、ワルキューレの「ホヨトホー!」だったり、ブリュンヒルデのアリアだったり・・。目をつぶれば映像などで頭に焼き付いている舞台がそこに見えるようだ。

 オペラ指揮者としても着実な功績を築いているアルミンク、そのアルミンクと毎年のようにコンサート・オペラに取り組んでいる新日本フィル。一昨年のローエングリンに続き、是非またこのコンビでワーグナーのオペラ上演を希望します!