クラシック、オペラの粋を極める!

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2008/11/23 ロッシーニ・フェスティバル マオメット2世

2008年11月23日 ロッシーニ・オペラ・フェスティバル日本公演 オーチャードホール
ロッシーニ作曲 マオメット2世
指揮 アルベルト・ゼッダ
演出 ミヒャエル・ハンペ
ロレツォ・レガッツォ(マオメット)、フランチェスコ・メーリ(エリッソ)、マリーナ・レベッカ(アンナ)、アーダー・アレヴィ(カルボ)他


 ゼッダの音楽が素晴らしい!
 新国立劇場のピットでは度々気の抜けた演奏することがある東フィルを、このゼッダは藤原歌劇団でイタリアン・ロッシーニサウンドに変貌させ、聴衆を感嘆させた実績を持っている。本日も、オーケストラの響きが昨日とは一変していた。彼はいったいどんな魔術を使っているのだろう?
 こういう「スペシャリスト」、「職人」は稀少、貴重だ。たくさんのブラボーをもらっていたのは当然。聴衆もよく分かっているなあ。

 歌手では、エリッソのフランチェスコ・メーリが圧倒的。ボローニャとウィーンで聴いて彼の素晴らしさは知っていたが、この公演を聴いて「自信から確信に変わった」(コピー借りちゃいました)。
 ただ、声が若々しい(実際、若い)のにお父さん役だなんて(笑)。「ルチア」のエドガルドなど、ドニゼッティベッリーニなどのベルカントオペラで、テノールの王道を歩んで欲しい。応援するぞ!

 とにかく、素晴らしいロッシーニを聴けて本当に良かった。