クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/4/28 ブリュッセルからミュンヘンへ

ブリュッセルでまたしてもテロが起きた時は焦った。空港が狙われた。私は今回の旅行で、ブリュッセル経由の飛行機(ANA便)を選択していたのだ。
理由は単純。安かったから。ただそれだけである。

空港は即座に閉鎖。まあ当然だろう。
しばらく経って、ANAブリュッセルまでの運行再開を発表したが、私の不安は解消されない。ブリュッセルは単なる乗り換え。到着地はミュンヘンだ。ANAの場合、ブリュッセルまでは自社フライトだが、そこから先は他社との共同運行便となる。つまり、「ブリュッセル便を再開させました!」などと胸を張られても、その先までを確保してくれなければ、何の意味もないのである。
当時、「当面は従前の2~3割程度。フライト全体が元通りにまで復旧するには、なお数か月を要する」と報道されていた。

私は全日空に掛け合った。ミュンヘン直行便に変更してもらえないか、と。
回答は否。
問い合わせ時点で、ミュンヘン便はキャンセルになっていなかった。キャンセルでない以上、応じられないという。まったくもってごもっともな答えに反論の余地もなし。素直に引き下がるしかなかった。

出発の二日前。今度は別のニュースが耳に入り、再び衝撃が走る。
ドイツ国内の主要空港にて空港職員組合ストライキを起こし、4月27日から28日にかけて、大規模な欠航が発生したのだ。これにより、27日はほとんどの便がアウト。私の旅行出発日である28日でも、ソウルや羽田からの直行便がアウト。

なんてことだ・・。
一日ずれたらドイツに入れなかったし、もし私の依頼に応じてANAミュンヘン直行便に変更してくれていたら、結局アウトだったのだ!間一髪セーフ。

私の旅行は、こうしていつもいつもハプニングと隣り合わせ。本当にイヤになる。でも、なぜか紙一重ですり抜けられることが多い。こういうのを「運が良い」と言っていいのだろうか・・。

現地時間の午後4時、ブリュッセル空港に到着。事前のアナウンスで、手荷物検査やパスポートコントロールは厳重だと聞いていたが、行ってみると、意外とそうでもない。普通である。
乗継ぎのため搭乗ゲート付近しか歩かなかったが、レストランも免税ショップも普通に営業している。乗客もそれなりにいて、結構混雑している。パッと見では普段通り、何も起きていない様子だ。

実際には、ここに至るまで、相当のご苦労があったのだろうなと察する。とにかく、一刻も早い完全復旧を心からお祈りする次第だ。

ミュンヘンには午後7時到着。結構寒い。気温は8度だとさ。冬じゃんかよ、おい。

この日は、ミュンヘンに行ったら必ず訪れるニュルンベルガーソーセージレストランで夕食と取っておしまい。