日本では天気が一日のうちに「曇り、雨、晴れ、曇、晴れ、雨」とコロコロ変わるというのは、よくあることではない。
ところが、ヨーロッパって結構こういう天気がある。今回、ウィーン滞在中はずっとこんな感じだった。晴れていても、傘を持ち歩く。コンサート会場に入る時は晴れていたのに、演奏が終わって会場を出ると、なんと雨・・。
もし天気が良かったら積極的に郊外に出かけようと思い、事前に行き先をあれこれと思案していた。だけど、空模様がどうも安定しないので、仕方なく普通の市内観光に変更した。行った所はどこもみんな再訪。
最初は軍事史博物館。
真新しい駅構内をプラプラ散歩したその次に、そこから徒歩で向かえるのが、軍事史博物館だ。
第一次世界大戦は「映像として残された最初の戦争」と言われる。そのとおり、写真だけでなく貴重な映像資料も流していて、目が釘付けになった。
3月のベルリン旅行以来、「歴史を直視する」をテーマにした観光が続いている。今回はヴィースバーデンで戦争をテーマに掲げて演出されたオペラ(兵士たち)を観ただけに、なおさら胸に来るものがあった。
バロック美術品はというと、シュテファン寺院の近くに「ウィンター・パレス」という新しい施設を作り、そちらに移されていた。そこも訪れてみたが、市の中心部にある施設で、新たな観光ポイントになりそうだ。