クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/5/2 ウィーン2

日本では天気が一日のうちに「曇り、雨、晴れ、曇、晴れ、雨」とコロコロ変わるというのは、よくあることではない。
ところが、ヨーロッパって結構こういう天気がある。今回、ウィーン滞在中はずっとこんな感じだった。晴れていても、傘を持ち歩く。コンサート会場に入る時は晴れていたのに、演奏が終わって会場を出ると、なんと雨・・。
 
もし天気が良かったら積極的に郊外に出かけようと思い、事前に行き先をあれこれと思案していた。だけど、空模様がどうも安定しないので、仕方なく普通の市内観光に変更した。行った所はどこもみんな再訪。
 
最初は軍事史博物館。
その前に、旧南駅を大幅に改修し、数年を経て大々的に完成させた「中央駅」に行ってみた。リンツザルツブルク方面へも、チェコハンガリー方面へも、この駅から発着する。便利になった。
 
真新しい駅構内をプラプラ散歩したその次に、そこから徒歩で向かえるのが、軍事史博物館だ。
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ここはオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子が殺された「サラエボ事件」の遺品展示が有名。その後、欧州は大戦の道へまっしぐらとなった。その発端がオーストリアだったわけだ。
第一次世界大戦は「映像として残された最初の戦争」と言われる。そのとおり、写真だけでなく貴重な映像資料も流していて、目が釘付けになった。
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3月のベルリン旅行以来、「歴史を直視する」をテーマにした観光が続いている。今回はヴィースバーデンで戦争をテーマに掲げて演出されたオペラ(兵士たち)を観ただけに、なおさら胸に来るものがあった。
 
次に訪れたのは、やっぱりそこから徒歩圏にあるベルヴェデーレ宮殿。ただし、クリムトの絵に惹かれて多くの人が訪れる上宮ではなく、下宮の方へ。
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以前はバロック美術館だったが、いつの間にかピカソクリムトの絵などが展示されている近代美術館に生まれ変わっていた。
バロック美術品はというと、シュテファン寺院の近くに「ウィンター・パレス」という新しい施設を作り、そちらに移されていた。そこも訪れてみたが、市の中心部にある施設で、新たな観光ポイントになりそうだ。