クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/8/9 ザルツブルク3

二日前の8月7日のこと。私は決断を下さなければならなかった。
8月9日、ブレゲンツに行くべきか、そのままザルツブルクに留まるべきか・・・。
 
ボーデン湖畔のブレゲンツでは、毎年湖上ステージでのオペラフェスティバルが開催されている。今年のプログラムは昨年と同じ「トゥーランドット」。
演目としてはベタではあるが、野外ステージならではのスペクタクルと独特の雰囲気があり、湖畔リゾートとしての高揚感もあってとても楽しめる音楽祭だ。
 
一方、ザルツブルクに留まった場合のプログラムは、「ドン・ジョヴァンニ」。こちらも演目としてはベタなのだが、注目の指揮者、ベルギー国立モネ劇場音楽監督のA・アルティノグリュが振るのが要チェック。
 
ホテルは両方確保してある。決断したら、すぐに行かない方のキャンセル手続きをしなければならないが、キャンセル料金が発生するギリギリのタイミングが二日前だった。もちろんそれと共に、行くと決めた公演チケットを手配しなければならない。
 
決め手のポイントは、天気。
晴れならブレゲンツに行きたい。ザルツは何度も行っているが、ブレゲンツはおよそ10年ぶり、結構久しぶりだったからだ。
 
ところが、ブレゲンツの天気予報は雨。
かなり色々な予報サイトでチェックしたが、例外なく雨。これは間違いないだろう。
ただし、主催者側も極力キャンセルしたくないだろうから、降り具合を見て開演時間を遅らせたり中断をしたりしながら、なんとしてでも公演を成立させるかもしれない。
 
たとえそうだとしても、風光明媚な湖畔リゾートで雨に見舞われるのは嫌だし、気分は萎むだろう。ここはやはり、ザルツブルク滞在を延長してドン・ジョヴァンニの鑑賞を選択するのが賢明か。
 
よし、決めた。
 
音楽祭チケットオフィスに行き、ドン・ジョヴァンニの残券状況を確認。安い席はもう売り切れていて、残っていたカテゴリーは、上から3つ(S、A、B)。B席でも260ユーロ(約3万円)。高っ!!
忘れていたが、ザルツブルク音楽祭のチケットは高いのであった。ブレゲンツ音楽祭なら8千円くらいで十分に見やすいチケットを買うことが出来るのに・・・。
 
こうして迎えた8月9日、ザルツブルク三日目の朝。
天気はやはり雨・・・。
 
まあこればかりは仕方がない。観光する気分はイマイチ盛り上がらないが、雨なら雨で、出来ることはある。
 
訪れたのは、ザルツブルクに関する博物館になっている新レジデンツ。次に、メンヒスベルクの丘にある近代美術館。
 
メンヒスベルクから望む、雨で霧がかったザルツブルク市街。
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昼食を取った後も観光を続けることは出来たが、ホテルに戻り、ネットで遊んだりブログ記事をまとめたりしてのんびり過ごした。