クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

マーラーチクルス

 ご承知のとおり、今年はマーラーイヤーである。没後100年だそうで。
 昨年は生誕150年ということで、やっぱり記念イヤーだった。二年連続。
 マーラー交響曲はどれも大曲で、人気も高いし、オーケストラにとってもチャレンジングでなおかつ集客が見込めるから、こういう記念イヤーとなればここぞとばかりに取り上げられる。
 
 私は基本的に楽譜に音符がいっぱい詰まっていて、それがうねるかのごとく鳴り響く大規模な曲は好き。だからマーラーも好き。演奏される機会が群を抜いて多い交響曲1番「巨人」と5番はパスすることも多いけど、それ以外のマーラーのコンサートは、公演を見つけるとついついチケットを買ってしまう。
 
 別に狙っていたわけではないのだけど、記念すべき今年、どうやら一年の間にマーラーの全ての交響曲を実公演で聞くという貴重な体験ができそうなのだ。これはなかなかすごい。勝手な自己満足で「制覇」と呼ばせていただこう。
 
 クラシックのコンサートに足を運ぶようになってもう20年も経つから、当然マーラー交響曲は全て実公演で聞いているが、「一年の間に全て」というのはこれまで一度もなかった。外来公演、国内公演を合わせれば、別に記念イヤーでなくてもどこかでマーラーはやっているので、チャンスを逃さなければ「制覇」はこれまでにもそういう機会があったかもしれない。だが、そういう意識も意欲もなかったので、これまではチャンスを逃してきたというわけだ。
 一定期間内に全部聞こうと思った時、最大の壁は第8番「千人の交響曲」だろう。空前の規模を誇るので、滅多に演奏されない。今年は12月にN響が上演を予定している。
 
 以下、全ての公演の結果と予定。
交響曲第1番  4月22日  R・ノリントン指揮 NHK交響楽団
交響曲第2番  8月29日  大野和士サントリー音楽賞記念コンサート 東京フィル
交響曲第3番  7月24日  大野和士指揮 京都市交響楽団
交響曲第4番  6月 7日  D・ハーディング指揮 マーラー・チェンバー・オーケストラ
交響曲第5番  6月21日  D・ハーディング指揮 新日本フィル
交響曲第6番  5月 7日  M・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団
交響曲第7番  4月23日  金聖響指揮 神奈川フィル
交響曲第8番 12月 4日  C・デュトワ指揮 NHK交響楽団
交響曲第9番 11月22日  S・ラトル指揮 ベルリン・フィル
         11月11日  I・コウト指揮 NHK交響楽団
 
 
 無事チクルスが完成し、見事「制覇」するために、ここはベルリン・フィルに是が非でも来てもらわないといけない。これが最大の懸案だな。原発の収束は絶対条件。あと、大野和士のマラ3聞くために京都に行くっていうのも、なかなかオツでしょ?(笑)。