クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

近年のホテルチェックイン事情

御承知のとおり、ホテルにはチェックイン時間、つまり入室の開始が許される時間というのが定められている。ホテルによって異なるが、午後2時から午後3時に設定している所が多い。

海外旅行をしていると、飛行機や電車などのスケジュールの都合で、定められたチェックイン時間よりも早めにホテルに到着してしまうことがある。
ホテルによっては、部屋が空いていたり既に準備が整っていたりすると、たとえ時間前でも部屋に入れてくれることもある。が、大抵の場合は荷物をホテルに預けて外出し、改めて出直す、というのが一般的だ。

これまでの自分の経験の記憶として、昔は結構アバウトで、早めに到着してもチェックインできたことが多かった気がする。近年はチェックイン時間を守るホテルが増えてきている印象。
まあ時間を定めているわけだから、それはある意味当然のことと言えよう。

とはいえ、長旅からの到着で疲れている時などは、時間前にチェックイン出来て早く部屋に入れると、思わず「ラッキー!」と嬉しい気持ちになる。
だから、早くホテルに到着した時は、毎度、心の中で少しだけ期待する。「まだチェックイン出来ませんよ」と言われたら、その時は「はいはい」と素直に従い、フロントに荷物を預かってもらって、また出直すわけだ。


実は近年、新たなチェックイン方式が徐々に出現している。
飛行機などでも導入が進んでいるが、「事前オンライン・チェックイン」というやつだ。

通常ホテルのレセプションカウンターで行う、住所、生年月日、パスポート番号、署名等の書面記載を、事前にオンラインで済ませる手続き。到着前(数日前とか)にメールが届き、WEBに誘導されて入力し、送信する。

別にそうした手続き自体には何の問題も無い。むしろ良いことと思う。
だが、オンライン化というのは、概して人的サービスの縮小をセットでもたらしてくる。目的は人件費節減であり、それによってレセプションの応対サービスが減らされてしまう危険性が含まれてくる。それは旅行者にとって少々厄介で、あまりありがたくない方向性だ。

今回の旅行で、そうした対応を取ってきたホテルが2つあった。
事前にオンライン・チェックインをしたら、一つのホテルでは、玄関や各室を開けるドアのパスワードがメールで送付されてきた。(テンキー(暗証番号)で解錠するスマートロック方式)
もう一つは、玄関に設置してあるキーボックスのパスワードがメールで送付され、そのパスワードを入力するとボックスから鍵を取り出せるというものだった。

両方のホテルに共通していたのは、チェックイン時間になってそこで初めてパスワード記載のメールが送られてきたこと、それから、ホテルに行ってみたらレセプションカウンターに担当者がいなかったこと、であった。

これって、どうなのだろう。

この場合、もし早めにホテルに到着しても、荷物さえ預かってくれない、という事態が起きるわけである。

もちろん、そうしたことが一概に悪いとも言い切れない。経費節減効果が宿泊代に還元され、安くなるメリットが生じる可能性がある。
実際、私が利用した上記の2つのホテルは、いずれも中級ホテル(3つ星)だったが、案の定、他の同級ホテルに比して相対的に安かった。

ということはつまり、我々がホテルを選ぶ際の選択肢として、こうした事が検討材料になり得るのである。

何を取り、何を捨てるか。
サービスを取るのか、安さを取るのか。

もし、そういう方式が嫌だというのなら、しっかりとしたサービスを提供するホテルを選べばよい、それだけのこと。良質なサービスを売り物にする高級ホテルでは「レセプション窓口に人がいない」なんてことは絶対にあり得ないのだから。
ただし、その分、高い。宿泊代には、人件費・サービス料が含まれるというわけである。


私としては、通常であれば、レセプションに担当者がいようがいまいが、部屋が提供され、問題なく普通に使用できるのであれば、それで十分だと思える。

だが、通常でないことが往々にして起きるのが、海外旅行。
トラブルが発生したのに担当者がいなくて困ったこと、イライラしたことは、過去に何度となく経験がある。そうした時、「ここに電話してください」みたいに緊急時の電話番号が書いてあるが・・・いや電話しろと言われてもなあ。外国語に堪能でないと、電話って結構厳しいんだよな。対面方式なら、身振り手振りで何とかなるのだが。

なんだかんだ言って、担当者がきちんとそこにいるというのは安心だ。早めのチェックインが出来なくても、荷物を預かってもらえれば、それでオーケー。もちろん安さは魅力だし、オンライン化の流れに反対するわけでもないが、だからといって人的サービス不要とは決して思わない。

オンライン・チェックイン方式の有無、レセプション対応の有無・・・今後ますますホテル選びの際、慎重に検討する必要に迫られそうだ。