クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2023/10/7 東響

2023年10月7日   東京交響楽団 名曲全集   ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮  沖澤のどか
合唱  二期会合唱団、NHK児童合唱団
ストラヴィンスキー  組曲プルチネルラ、詩篇交響曲ペトルーシュカ


今年4月から京都市交響楽団の常任指揮者に就任した沖澤さん。今、彼女には追い風が吹いていて、勢いに乗っている指揮者だ。京都市響の東京お披露目演奏会は、プログラムがちょっとアレだったので行かなかったが、在京オケにも次々と登場し、着々と足固めを進行中。「ニューフェイス」「若さ」「女性」みたいなキーワードではなく、才能、実力でチャンスを物にしている感がある。

タクトを見ていると、とにかく丁寧。不明瞭なところ、曖昧さがないので、奏者は安心して棒に付いていくことが出来るだろう。

1曲目のプルチネルラは、ちょっとその丁寧さ、真面目さが裏目に出た感じ。音楽が固い。コメディア・デラルテらしい遊び心、即興的な雰囲気に乏しいと感じたが、もしかしたら、これは各奏者の技術的な問題かもしれない。

指揮者の持ち味が存分に発揮されたのは、詩篇ペトルーシュカ
特に詩篇は、ヴァイオリン、ヴィオラが無く、男声合唱と児童合唱が付くという特殊な編成において、その特殊な響きを明確に解析。音色は洗練され、陰影の微細な変化まで見逃さない。

話は脱線するけど、この曲、ボストン交響楽団の創立50周年を記念した委嘱作品とのことだけど、いくら作曲依頼にあたって形式や編成に指定がなかったからといって、ヴァイオリンとヴィオラをカットするって・・・完成したスコアを受け取ったオーケストラはさぞや面食らっただろうねー。

ペトルーシュカも、音楽とタクトが連携して躍動し、魅力的な音楽をこの上なく引き立てていた。


話の脱線その2。
配布されたプログラムに掲載されていた指揮者プロフィール。沖澤さんは、東京藝術大学音楽学部指揮科を首席卒業、ということらしいけど・・・。
「指揮科って、何人いるの?」って話。
一学年2、3人なんでしょ??
それで首席って、特筆すべきこと??(笑)

沖澤さんの同期さん、何ならプロフィールに「次席卒業」って書いちゃえば!?