クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ウィーンフィルのチケット入手方法

 予告どおり、ウィーンフィル(現地ウィーンでの公演)のチケット獲得方法をお教えします。
 ただし、あくまでもこれは私が知っている方法であって、それ以外の方法がひょっとするとあるかもしれません。あしからず。

 ウィーンフィルの公演は、一般的に、「全席が定期会員用に向けられているため、一般用が無く、このため入手困難。」と言われています。しかしこれは半分だけ正解です。
 ウィーンフィルの公演は同一プログラムにつき、1公演だけではなく、ほとんどが2公演(まれに3公演)行われています。2公演だとすると、一つがウィーンフィルの自主主催、もう一つが楽友協会主催。全席が定期会員に向けられているのは、前者のウィーンフィルの主催によるものです。

 楽友協会主催による公演は、一般向けに売り出されるチケットがあるため、入手できる可能性が高まります。なので、まずは楽友協会主催公演の方を狙うのがよいでしょう。この場合、楽友協会のオリジナルHPにアクセスし、会員登録した上で申し込めばいいです。会員登録といっても、要は会費無料のオンライン登録で、単にIDと暗証番号の設定だけです。ウェイティングシステム(※)がありますので、気長に待ちましょう。

 ※ ウェイティングシステム
 一般売り出し前から事前予約申し込みが出来、割り当て可能になると一般売り出し日後に連絡が来る。また、割り当てられなくても、一般売り出し後も引き続きキャンセル待ちとなり、キャンセルチケットが回ってくる可能性がある。
 
 
 価格は高くても手っ取り早いのは、旅行会社やチケットエージェント(国内、現地)に依頼する方法です。当然の事ながら、手数料を取られ、定価の3倍とか4倍になる場合があります。でも日本での来日公演では、実際にそれくらいの値段になるわけですから、「ウィーンフィルの値段とはそういうものだ。」と割り切り、諦めて依頼するのも良いかもしれません。

 また、5つ星の高級ホテルに泊まってコンシェルジュに依頼するというのも古典的手法です。こちらはかなり高い確率で用意してくれますが、5つ星高級ホテルに泊まるだけで、5万円~8万円しますので、私は「アホらし~」と思いますが・・・。


 結局、チケットを予め確保できずにウィーンに到着してしまった場合。

 何はともあれ、ウィーンフィルの事務局をまずは訪ねてみましょう。場所はリンク沿いにあって、シュターツオーパーとムジークフェラインの中間くらいにあります。この時、仮にソールドアウトであってもかなり高い確率で入手できるのは「立ち見用」のチケットです。5ユーロくらい。ただし、私個人としてはあまりお薦めしません。一番後ろの檻の中から聴くみたいな感じで、貧富の差を実感します。実際のところ学生が多いですね。しかも檻の最前列を確保するのに一苦労。数列後ろだと、もう、人垣でステージが見られません。漏れてくる音を聴くだけ(笑)。ちょっと悲しい。

 ウィーンフィルの事務局では、立ち見チケットだけでなく、一般用売れ残りチケット、キャンセルチケットなどが売られます。こまめに通ってチェックすると、突然出てきて買えるということがよく起きます。

 ウィーン市内にはあちこちにチケット屋さんがあります。概ね20%程度の手数料が上乗せされて販売されています。ただし、ウィーンフィルのチケットはあまり出てきません。狙っているウィーンフィルの公演チケットを求めて、チケット屋をさまよい歩くというのは非効率です。観光ついでにチケット屋を見つけたら期待せずに軽く覗いてみる程度が良いでしょう。

 最後の手段、かつ成功確率がけっこう高い方法。開演前に「チケット譲ってください!」という紙を持って立つという運試し。ドイツ語で「Suche Karte , bitte!」(ズッヒェカルテ、ビッテ! ズッヒェのuの上に点々のウムラウトを入れること)

 この方法、侮れない。かなり高い確率で入手できる。ウィーンフィルの会員様はクラヲタで一人で聴きに来るということはありましぇん。コンサート会場が一種の社交の場なので、少なくてもペア、場合によっては3枚4枚連席で取っているため、都合が悪くて行けない人が必ず必ず出てくる。そういう場合、現代日本人はネットのオークションとかで売り出すのであろうが、現地の会員様はそのチケットを持ってきて、会場でズッヒェをやっている欲しい人に譲っているのだ。繰り返して言う。この方法、かなり確率が高い。是非トライしてみてください。

 以上です。あまりみんなに教えちゃだめだよ。ナイショだよ!(笑)