クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/5/1 ウィーン1

午前4時に起床。夜が明ける前にホテルをチェックアウトし、フランクフルト国際空港に向かった。6時50分発ウィーン行きの飛行機に乗るためだ。
この日、ウィーンに前泊すべきなのか、当日早朝に辿り着く方法はないのか・・・旅行計画策定時の最大の思案のしどころがこれだった。
 
目的は、午前11時開演のウィーン・フィル定期演奏会@ムジークフェライン。
 
チケットはというと、事前の入手が難しかった。
 
私は以前、このブログで「ウィーン・フィルのチケットの取り方」なるものを記事にて紹介したことがある。一般発売は基本的にないが、公演の一週間前からキャンセルリターンチケットを公式サイトで売り出すので、それを狙うというものだ。
ところが今回、その公式サイトを何度チェックしても、まったくと言っていいくらい出てこなかった。これには参った。
 
とりあえず5ユーロの立ち見席だけは何とかゲット。最低限会場入りする権利だけは確保。
ただし立ち見するつもりは毛頭ない。こうなりゃ現地調達に賭ける。久々の「ズッヒェカルテ(チケット譲ってください!)」作戦の敢行だ。
 
それにしても、どうして今回は全然リターンが出回らなかったのだろう?
だってさあ、こう言っちゃなんだけどさあ、メータだぜ?(ファンのお方、ごめんなさい(笑))
ゴールデンウィークを利用してウィーン詣でする多くの日本人客に売りさばくために、ブローカーがいつもよりたくさん買い占めてしまったのだろうか?
まさかね・・。
 
飛行機は定刻どおり飛び立ってウィーンに向かい、午前8時半着。ホテルに荷物を預け、午前9時50分会場前に到着。
 
まずはいちおう念のため事務局オフィスに行って、当日券の有無を確認。「あるわけありません」ですと・・。はいはい、どうも失礼しました。
 
午前10時、「譲ってください」の紙を掲げ、いよいよ立ちんぼ開始。さあ、運だめしだ。
 
さっそく声がかかる。
「立ち見席でよければ、お譲りしますよ。」
ああ、どうもすみません、結構です。
すぐにまた次の人が、声をかけてきた。
「立ち見席でよければ、お譲りしますよ。」
いやあ、すみませんねえ・・・。
 
なんだか立ち見席の大安売りだな。
 
10時20分、ついに神様からのお遣いの方が現れた。たぶん50代のご婦人。ご一緒のはずの旦那が急に来られなくなったんだってさ。わかりやした、拙者が喜んで旦那様の代わりを務めさせていただきやしょう。
 
支払うお金を数えていると、そのご婦人が聞いてきた。
 
ウィーン・フィルを聴くのは、初めてですか?」
 
わたくし、とびっきりの笑顔を返して答えました。
「そうなんですぅ!夢だったんですぅ。嬉しいですぅ。感謝しますぅ!」
 
すみません、マダム。思いっ切りウソをついてしまいました・・。
 
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