クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

昨年を振り返って

 あけましておめでとうございます。

今年も素晴らしい公演に出会えますように。早く景気が回復して良い年になりますように。


 昨年2008年を振り返ってみると、例年以上に多くの海外一流オーケストラが来日して、白熱した公演を披露してくれたと思う。ウィーンフィルベルリンフィル、コンセルトヘボウ、ロンドン響、ロスフィル、サンクトペテルブルクフィル、スカラフィル、フィラデルフィア管、モントリオール響・・・。う~む、壮観である。

 おそらく、クラヲタの愛読雑誌「音楽の友」の今月号は、昨年のコンサート・オペラベストテンなるものを特集することであろう。毎年企画されている。

 しかし、このベストテン、いわゆる音楽評論家が選んでいるわけであるが、眉唾物である。

 なぜかというと、純粋に演奏が素晴らしかったから、というより、この公演が行われたことが画期的だった(例えば初来日とか、珍しい団体とか)、あるいはめったにやらない演目が演奏されて画期的だった、そういうものが上位にランクインされるからである。
 具体例を挙げると、毎年のようにやってくるウィーンフィルハーモニーの来日公演は、同じく毎年のようにやって来るムーティ氏とのコンビでは、上位ランクインされないのだ。要するに「今さら」ということであろう。その演奏の実力は非常に優れているにも関わらず、だ。

 中には、誰も知らないような公演、誰も知らない演奏家をわざとこれ見よがしに採り上げて、「ベストであった」などとうんちくを披露する輩もいる。プロの評論家として高い見識と聞き分け能力の優れた耳を自慢したいのであろう。ふん、くだらないね(笑)。

 シロウトで一般のクラシックファンである我々は、そうした評論家の意見に左右されずに、自分が聴いて良かったという公演を、素直に堂々と「良かった!」と讃えることとしましょう。別にそれが日本のオケの「名曲コンサート」だっていいじゃないですか!

 ちなみに私は、自分が行った公演を1位から10位まで順位付けて並べることはしない。上記のような「コンサートベストテン!」みたいなのはあまり好きではない。ただし、良かった公演、忘れられない公演などは、そりゃ当然あるわけで、ぱっと思いつく公演を以下に挙げる。

ウィーン国立歌劇場 ロベルト・デヴェリュー(コンサート形式上演)
・東京交響楽団 シューベルトチクルス(ユベール・スダーン指揮)
ロンドン交響楽団 プロコ交響曲ゲルギエフ指揮)
コンヴィチュニー演出のアイーダとエフゲニー・オネーギン
・スカラフィルハーモニーのチャイ4(チョン・ミュン・フン指揮)

 上記は順不動。また海外で聴いた公演も除いている。海外公演の場合は「そうだね!」と誰も共感してくれないので。また、自慢になっちゃう可能性が高いので。

 さてさて、今年。
 やはりバイエルン放響、シカゴ響、ドレスデン・シュターツカペレ、ゲヴァントハウスなど、一流オケの来日が目白押し。不況といわれる昨今であるが、外来公演は円高差益で追い風なのでは?是非期待しましょう。