クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

私の好きな歌手-女性編

 先日、エヴァ・メイのコンサートに行った。エヴァ・メイは私の大好きな歌手の一人である。ここで、私の大好きな歌手、高く評価する歌手を挙げてみようと思う。

エヴァ・メイの良さは、何と言ってもかわいらしい・・ではなくて(笑)、その声の美しさにある。澄み切った軽やかな声。
 ドニゼッティの「愛の妙薬」のアディーナ役、「ドン・パスクワーレ」のノリーナ役などは最高。録音で、ベッリーノの「カプレーティとモンテッキ」のジュリエッタは本当に可憐で、私の愛聴版の一つだ。かと思うと、チューリッヒ歌劇場ライブDVDで、モーツァルトの「皇帝ティートの慈悲」のヴィテリアで、一転して敵役の憎々しい激情性を歌い上げて懐の広さを示している。

 私の最高のディーヴァ、ヒルデガルド・ベーレンスについては以前にもブログで紹介した。ここであらためて採り上げると、それだけで書き尽くしてしまうので、とりあえずまたにしよう。

 ドイツ系で、ベーレンスとは声質や役の特性は異なるものの、後継としてリードしているのはアンゲラ・デノケだ。この人も声の美しさは比類無いが、更に高い演技力も兼ね備えているため、オペラにおいて圧倒的な存在感がある。また、レパートリーが大変広く、単にワーグナーシュトラウスのドイツ物だけでなく、ヤナーチェクの「カーチャ・カバノヴァ」や「イェヌーファ」、チャイコの「スペードの女王」のリーザなども素晴らしかった。
 それだけに昨年のドレスデン州立歌劇場の「ばらの騎士」来日がキャンセルになったことは本当に残念。ひょっとして、まだ一度も来日していないのではなかろうか?早く日本のファンにその力を見せつけて欲しい。

 同じく、日本ではまだそれほどお馴染みではないが、欧州の歌劇場で現在引っ張りだこなのが、エヴァ・マリア・ウェストブレーク。私の切り札的お薦め歌手。この人もレパートリーが広く、スケールの大きな歌手だ。
 一度来日している。(2003年N響コンサート形式上演の「エレクトラ」クリソテミス)このときはやや線の細さを感じたが、その後同役をシュトゥットガルトで聴いたときは、パワーアップされていた。その他アリアドネや「影のない女」の皇后など、私の好きなシュトラウスをレパートリーの基礎にしていて大変うれしい。
 来年、パリでの「ムツェンスグ郡のマクベス夫人」とミュンヘンでの「イェヌーファ」を見に行く予定。非常に楽しみである。

 その他、チューリッヒ歌劇場の来日で素晴らしい元帥夫人を歌ったニーナ・シュテンメもいずれ必ずや大歌手になると思うし、イタリアのバルバラ・フリットリも、私が言うまでもなく世界最高の歌手の一人と思う。

 挙げていったらきりがない・・。

 というわけで長くなってきたので、男性部門はまた次の機会に!