クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

今年を振り返って

晦日、今年を振り返ります。もちろん、自分が鑑賞したクラシック公演でね。
 
今年のキーワードは、「衝撃」だ。
とにかく衝撃を受けた、ひっくり返った、腰を抜かした、という公演が多かったと思う。衝撃的な公演をこんなにもたくさん聴いたのは、近年でも稀に見るくらいである。
以下、なんだかんだ言っても海外で聴いた公演が多くなってしまうのは、申し訳ないけどご容赦。
 
まずは、クルレンツィスの衝撃。
ザルツで聴いたモツレク、そして皇帝ティートの慈悲だ。
クルレンツィスは今年のレコード・アカデミー賞で大賞と銀賞を獲得しており、録音愛好家にとって鬼才の衝撃は既に周知の事実かもしれないが、生鑑賞派にとっては未知の体験。
噂は本当だった。クラシック界に久々に登場した風雲児。まだ聴いていない諸君、2019年2月をとにかく待とう。
 
次に、K・ペトレンコの衝撃。
日本でついにヴェールを脱いたリアルディール。世界はこれから彼を中心に回っていく。
 
忘れちゃいけないティーレマンワーグナーの衝撃。
ドレスデンで聴いた神々の黄昏。奴はバケモノだと思った。
 
バケモノと言えば、ベルリン・フィルの凄まじいほどの威力。ヘビー級チャンピオンのパンチというのは、これほどの破壊力があるのだと恐れ入った。
 
ムーティアイーダは、もう二度と聴けない空前絶後のステージ。思い出は一生もの。12月のウィーン・フィルでは、あまりの弩級の演奏に息の根を完全に止められた。
 
小澤のタクトで信じられないほどの神憑り演奏をしたのが、マルタ・アルゲリッチ
 
神憑りと言えば、ブロムシュテット。今、神様に最も近づいている巨匠。
 
なかなか今年以上の衝撃を味わう体験はそうはないとは思うが、来年も素晴らしい公演に巡り会えますように。
それでは皆様も良いお年を。