「やっぱ、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを聴かなきゃ、新年を迎えた実感が沸かないよなー。」
なんて人も、きっと少なくないんだろうな。ライトなクラシックファンにとっては、これぞ新年の風物詩。ウィンナ・ワルツを聴けば、なんかおめでたい気分になれるってわけだ。
このブログで過去にコメントしたことがあるので、知っている人もいるかもしれないが、はっきり言って私はほとんど興味がない。なので、基本、見ません。
何でかというと、まず単純にウィンナ・ワルツという音楽が、わたし的にそんなに面白いと思わない。
プログラムも、どれも似たり寄ったりの音楽が延々と続くので、だんだん飽きてくる。
それから、指揮者。
細かい解釈なんか気にしてなくて、演奏に合わせて踊っているだけ。ウィンナ・ワルツに関して言えば、主導権は完全にオーケストラ。
結局はイベントなわけよ、所詮はね。
でも、今年の指揮者は敬愛するムーティ。さすがに全く無視を決め込むことができなくて、ちょっとだけ覗いてみました。
30分くらいかなー、見たの。やっぱり途中で飽きてきて、チャンネルチェンジ。
ムーティでもやっぱりダメだった。こりゃあかんわ。
それにしても、ムーティ先生、ウィンナ・ワルツ、合わねえなあ、と思う。
なんたって帝王ですからね、マエストロは。いつもの厳しいお顔が、音楽に全然マッチしない(笑)。時々リラックスしたり、ニヤニヤしたりするけど、それがまたいかにも作り笑いしているみたいで、いけません。そうした時、音楽は緩むし、なんだか爺ちゃんになっちゃって「ムーティ、老けたなあ」と思ってしまう。
この指揮者は、やっぱり音楽をトコトン煮詰め、オーケストラをグイグイ引っ張る勇壮なタクトが断然似合う。そう思いませんか?